旭川市中学校連盟と旭川市教委が初の生活・学習Actサミット 取組ガイドラインを採択 生徒が生活習慣等改善へ意見交換
(市町村 2016-08-16付)

生活・学習Actサミット
生徒会役員58人が意見交換した

 【旭川発】旭川市中学校連盟(北文明会長)と旭川市教委は七月下旬、市立旭川第二中学校(内村昌弘校長)で本年度から初の取組として、「生活・学習Actサミット」を開いた。市内各中学校から生徒会役員五十八人が参加し、いじめ防止やアウトメディアに向けた取組について意見交換。全市的な取組としてのガイドラインを採択し、今後はそれに沿った取組を自校で進めていくことを確認した。

 会議は、同連盟生活部が主管する夏季研修会で行われた。これまではいじめ防止を主なテーマとして、生徒会役員が集まり交流。今回初めて、メディアとのかかわり方について、生活・学習習慣の改善を視点として協議することとした。

 また、市PTA連合会や市の校長会、旭川赤十字病院、市子ども総合相談センターなど保護者や専門家が助言者として参加した。

 はじめに、同校生徒会役員が西川将人旭川市長のメッセージを代読。「電子メディアは貴重な情報源だが、人と人が面と向かって交流することで得られる情報も少なくない。皆さんには様々な立場の意見に耳を傾け、知識や考えを深める有意義な機会にしてほしい」と伝えた。

 このあと、参加者は九グループでアウトメディアに関する各学校の取組を交流。「スマホは親が子どもに買い与えているもの。親にも責任はあるから、親子間で使用のルールを決めることが大切」などの意見が挙がっていた。

 また、全市的な取組としてのガイドラインを決めるため意見交換した。「自分を大切に」「仲間を大切に」「家族を大切に」の三視点で取組のガイドラインを採択。今後、生徒会が校区の児童会に働きかけ、ガイドラインを参考に自校でできる取組を進めていくことを確認した。

 参加した子どもたちは、「他校の取組を知ることができて良かった。自校の取組に反映させ、いじめ防止とアウトメディアにも取り組んでいきたい」「たくさんの意見が出て実りのある研修だった。きょうの内容を家族と話し合いたい」などと感想を寄せていた。

 道連盟生活部夏季研修会当番校を務める同校の鎌田昌記教頭は「今後は子どもたちが集まって自分たちの問題や生活に役立てることを話し合う、全市的な取組となっていけば」と期待。市教委は「大人が生徒の考えを知ることで、子どもと一体となって取り組む機運の向上につながれば」と述べている。

(市町村 2016-08-16付)

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