釧路市教委が小中英語教育連携セミナーⅠ　英語力・指導力高めて　３４人参加し体験的に習得

（市町村 2016-08-19付）

英語で声をかけながら実演

　【釧路発】釧路市教委は八日と九日、釧路教育研究センターで二十八年度小中英語教育連携セミナーⅠを開催した。釧路管内の小・中学校の教職員三十四人が参加。効果的な絵カードの使い方などを体験的に学び合い、英語力・指導力の向上を図った。

　市教委は、「教員の英語力・指導力の向上を目指すとともに、小学校外国語活動の実際を知ることによって、学校間の接続を図る」ことを目的に、このセミナーを六年前から実施している。

　この日は、J―SHINE（小学校英語指導者認定協議会）指導者育成トレーナーで、小樽市教委非常勤講師の石谷佳子氏が講師を務め、トレーナーの柴野しおり氏と指導者の本城桂子氏も同行した。

　はじめに、石谷氏らはウオーミングアップとして、参加者と一緒になってボールの投げ渡しや赤ちゃんの受け渡しのまねを、英語で声をかけながら実演した＝写真＝。

　このあと、石谷氏は小学校学習指導要領「第四章　外国語活動」の目標や内容にふれ、「外国語活動ではできるだけ、英語だけで授業を進めることが大切」と説明した。オールイングリッシュで授業を進めている実践例を示し、子どもたちが集中して授業に臨んでいる様子を伝えた。

　また、「英語の苦手な先生はクラスルームイングリッシュを使い、短く、簡単に、はっきりと指示しよう」と呼びかけ、声のトーン、繰り返し、顔の表情、ジェスチャーとの組み合わせで効果的なことを説明した。

　このあと、参加者は効果的な絵カードの使い方等について、グループになったり、ペアになったりして実践を交えながら学び、英語力・指導力の向上を図った。

　市教委では、来年一月十二日にも石谷氏を迎え、「小中英語教育連携セミナーⅡ」を開催する予定。

(市町村 2016-08-19付)