AL調査研究プロジェクト推進協 思考と発言促す学びを 旭川朝日小4年国語研究授業(道・道教委 2016-08-22付)
文章構成の工夫について理解を深めた
「課題解決型授業(アクティブ・ラーニング)に関する調査研究プロジェクト」二十八年度第一回推進地域連携協議会に先立ち、朝日小学校四年国語「自分の考えを伝えるには」(田中歩実教諭、児童数三四人)の研究授業が行われた=写真=。グループで意見文を読み合い、内容が伝わりやすいベスト意見文を考えることで、文章構成の工夫について理解を深める授業を展開した。
単元では、意見文「三年生とみんな遊びをしよう」という言語活動を位置付けた。児童がより主体的に学べるよう、個人・全体・グループの学習形態の工夫や、フィッシュボーン図による思考の可視化に努めた。
七時間扱いの六時間目に当たる本時では、同じ意見をもつ友達の意見文を読むことで、文章構成の工夫のポイントについて理解を深めることを目標に設定。子どもにとって学習する「必然性のある課題」「目的が明確な課題」に留意して授業を進めることとしている。
はじめに、田中教諭は三年生とみんな遊びをする際にやりたい遊びを児童に考えさせ、単元のゴールをイメージさせた。その上で、意見文を書くための文章構成のポイントとして、「組み立て」「理由」「接続詞」「事例」「自分の経験」の五点を紹介。「文章構成の工夫のポイントにそって、友達と意見文を読み合おう」と課題を提起した。
児童は八グループで意見文を読み合いながら、相手の意見文の良いところを探した。田中教諭は「一番理由がはっきりしている意見文を、選んだ理由をそえて紹介しよう」と発問した。
児童は、グループで選んだベスト意見文を発表し、「楽しくドッジボールができる理由が書いていて分かりやすい」などと回答。田中教諭は「自分の意見を明確に相手に伝えるためには、いろいろな文章構成の工夫がある」とまとめた。
おわりに、意見文を交流して気づいたことをワークシートに記入させた。
※キーワード
▽フィッシュボーン図=ある問題点について、その特性と影響を及ぼす原因を系統立て、線で結び表した図。特性要因図。
(道・道教委 2016-08-22付)
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