空知局が英語教育指導力向上研修　効果的な指導方法研鑚　グローバル化への対応目指し

（道・道教委 2016-08-19付）

児童が理解できる授業づくりに向け研修した

　【岩見沢発】空知教育局は七月下旬の三日間、岩見沢市自治体ネットワークセンターで「二十八年度グローバル化に対応した英語教育指導力向上研修（小学校）」を開催した。岩見沢市立第一小学校の鈴木一朗教諭が講師となり、絵本や歌を活用した効果的な指導、単語や表現の学習などを指導。参加した小学校の教員十六人は、児童がより理解できる英語の授業づくり、指導力向上に向け研鑚を積んだ。

　英語教育の中核となる教員に対し、児童にグローバル化に対応したコミュニケーション能力を育成する指導法を修得させるとともに、英語運用能力の向上および英語指導力の向上を図るもの。管内小学校の教員十六人が参加した。

　初日、講師の鈴木教諭は、「教室英語」と題して児童の実態に合わせた授業を進める方法に関する講義・演習を実施。参加者は四人一グループで「物語の導入」「児童の理解度を確認する問いかけ」など英語の指示文が書かれたカードを使い、適切な授業の進め方について話し合った＝写真＝。

　続く「絵本の活用」に関する実習では、英語の絵本を複数冊使って読み聞かせの演習を実施。児童を巻き込み、語いや表現に慣れ親しませる活用方法について学んだ。

　二日目、英語特有のリズムやイントネーションなどに慣れ親しむため、効果的な歌の活用に関する講義・演習を実施。「単語や表現の学習」では、教授法に重点を当てた効果的な単語や表現の導入方法、児童が復習し、覚えるための様々な活動について学んだ。

　三日目は発音とつづりの関係と特徴、児童のアルファベット学習に役立つ活動について実践したほか、授業指導案の作成、他教科等と関連した内容を取り入れる活動に関する演習を実施した。

(道・道教委 2016-08-19付)