上川局がジュニアリーダーコース　〝まち〟に新しい風を　中高生が地域活性化提案

（道・道教委 2016-08-22付）

テーマは「自分の〝まち〟に新しい風を！～自慢できるふるさとに」

　【旭川発】上川教育局は十日から二泊三日の日程で、国立大雪青少年交流の家をメーン会場に、「ジュニアリーダーコース上川」を実施した＝写真＝。テーマは、「自分の〝まち〟に新しい風を！～自慢できるふるさとに」。管内の中高生二十七人が参加し、美瑛町の散策などのワークショップを通し、地域活性化のプランを考え、発表した。

　この取組では、設定したテーマに沿って中高生が他市町村の参加者との交流や、地域課題の解決に向けたアクションプランづくり等を盛り込んだ。そうして地域の良さを客観的にみつめる視野や、ボランティア活動などの地域活動に主体的に参画する意欲・態度を身に付けることを目的としている。

　初日、東川町などの地域おこし協力隊を講師に迎え、地域活動への参画について理解を深めたほか、座談会を開き、自分のまちについて日ごろ感じていることを交流した。

　二日目は、美瑛町内を散策し、町民にインタビューするなど町の良い所を分析。つぎに、フィールドワークで学んだことを生かし、自分たちができること、できないことの視点から、まちを良くする「ハッピープロジェクト」を考えた。

　最終日は上川合同庁舎で、十三市町村の参加者がプロジェクトを発表した。うち、占冠村の参加者は、人工マットの上を車輪を取り付けた板で滑る「グレステンスキー」のスキー場整備を提案。道内でそのスキー場があるのは津別町のみとなっていることから、村で実施すれば札幌市などから多くの人を呼び込めると強調した。

　このほか、子どもと高齢者による異世代交流に関する企画が多く上がった。発表後、各市町村教委の担当者に提案書を手渡した。

　参加者は、「もっと自分のまちを知ろうと思った」「まちに帰って、今回あったことをたくさんの人に伝えたい」などと感想を寄せていた。

　また、市町村教委担当者は、「皆さんの提案、大人への願いをもとに、できることをやっていきたい。もっと練り直して今後のまちを良くしていければ」などと述べていた。

　上川教育局では、「自分たちの考えを実現するとまちが変わる、ということをモチベーションに様々な斬新なアイデアが出て、中高生のまちづくりを考える場となった」と話していた。

(道・道教委 2016-08-22付)