酒気帯び運転の発生受けて道教委　根絶徹底へ強く要請　通知や臨時会議で指導求める

（道・道教委 2016-08-24付）

　道立学校教員による酒気帯び運転が発生したことを受け、道教委は、二十二日付で各道立学校長に対し、「飲酒運転の根絶に向けた取組を徹底し、教職員の安全運転意識を高める」ことを強く求める教育長名通知を発出した。翌二十三日には、各教育局長・所属機関長を対象とした臨時テレビ会議を開き、杉本昭則教育部長が、各管内で道立学校長会議や市町村教委教育長会議を開き、飲酒運転根絶に向けた取組を指導・依頼するよう要請した。

　道飲酒運転の根絶に関する条例に基づき、道を挙げた取組が進められる中、道教委では、七月に道教委職員・道立学校教職員の飲酒運転根絶に向けた「決意と行動」を策定。飲酒運転根絶取組強化期間（七月十三日～九月三十日）の設定や交通違反速報室の設置、懲戒処分の量定加重などの具体的な「行動」を定め、取組を進めていた。

　今回の事案は、二十日朝に、道東の道立特別支援学校に勤務する五十代の男性教諭が自家用車を運転中、電柱に衝突。呼気検査などの結果、酒気帯び運転と認定されたもの。

　道教委は同日夜、交通違反速報室を通して、事案の速報と柴田達夫教育長のコメントを発表した。柴田教育長は、事案の発生を陳謝し、詳細な事実関係の把握と厳正な対処、飲酒運転の根絶に向けた取組の徹底を表明した。

　二十二日には緊急の庁議を開催。柴田教育長が職員に対し、今回の事案を自分のこととしてとらえ、飲酒運転根絶に向けた取組を徹底するよう求めた。

　同日付で道立学校長に対して発出した教育長名通知では、飲酒運転根絶に向けたこれまでの取組や、今回の事案の概要を説明。

　取組強化期間中に、児童生徒を指導する立場にある教職員が起こした今回の事案に遺憾の意を示した。

　その上で、「教職員一人ひとりが、今一度、教育公務員としての自らの立場を自覚するとともに、〝飲酒運転をしない、させない、許さない〟という条例の理念を深く心に刻む」よう、管理職による指導の徹底を要請した。

　また、各学校において、「決意と行動」に定める取組を強化するなどして、「あらためて飲酒運転の根絶に向けた取組を徹底し、教職員の安全運転意識を高める」ことを強く求めた。

　各市町村教委教育長に対しても、同様の趣旨の通知を発出し、市町村教委で定める取組の強化などを呼びかけた。各教育局長あての通知では、飲酒運転の根絶に関する取組のさらなる指導の強化を求めた。

　翌二十三日午前、教育局長や所属機関長を対象に、臨時テレビ会議を開催。杉本教育部長が、各管内で道立学校長会議や市町村教委教育長会議を開き、あらためて飲酒運転根絶に向けた取組を徹底し、教職員の安全運転意識を高めるよう要請した。

◆全校長に指導徹底指示―道特長会

　一方、道特別支援学校長会では二十日、五十嵐利裕会長が、男性教諭の所属学校長から報告を受け、道教委と連携を取りながら事実確認。同日中に、すべての特別支援学校長に情報提供するとともに、指導の徹底を指示した。

(道・道教委 2016-08-24付)