石狩局が特別支援教育充実セミナー　通常学級での配慮充実へ　演習などで支援の在り方研鑚

（道・道教委 2016-08-25付）

７５人が参加した

　石狩教育局は八月上旬、真駒内養護学校で特別支援教育総合推進事業「特別支援教育充実セミナー」を開催した＝写真＝。管内の公立幼稚園、小・中・高校の特別支援教育コーディネーターなど七十五人が参加。通常の学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする幼児児童生徒への指導・支援の充実に向けて研鑚を積んだ。

　同セミナーは、通常の学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする幼児児童生徒の指導や支援充実に資するとともに、「発達支援研修会」と合同で開催することで、教育関係者と保健・福祉関係者が協議し、市町村における早期からの教育相談、支援体制の充実を目指すもの。

　当日、道教委学校教育局特別支援教育課学校教育指導グループの仙北谷逸生主査が「本道における特別支援教育の充実」と題して講話。通常の学級に在籍しているＬＤ傾向、ＡＤＨＤ傾向にある児童生徒に対する個別の支援や配慮の在り方を紹介したほか、通常学級における指導や支援の充実などについて説明した。

　うち、通常の学級における指導や支援の充実については、「視覚的な支援、スケジュールの提示、短く分かりやすい指示などを実践した“全体への配慮”が、すべての子どもたちに必要」と強調。その上で、「全体への配慮が十分だと、個別の支援を必要としていた子どもが、学習や生活の場において、安心して力を発揮できる場合がある」と説明した。

　続いて、「校内研修プログラムの活用」と題した講座では、参加者が研修シートを活用して、「学級づくり」「教師の言葉がけ」「指導や支援」などをテーマに演習。発達障がいのある子どもへの配慮を含めた学級づくりに向けて理解を深めた。

　このあと、「推進校の取組」「推進地域の取組」についての説明のほか、「市町村における早期からの取組および市町村内のネットワーク構築」と題し、今後の取組の展望などについてグループ協議した。

(道・道教委 2016-08-25付)