オホーツクいじめ問題等対策連絡協議会　地域総がかりで健全育成　本年度の重点・取組など設定

（道・道教委 2016-08-25付）

未然防止や解決の方策を協議した

　【網走発】二十八年度第一回オホーツク地域いじめ問題等対策連絡協議会が八月上旬、網走市内の網走地方教育研修センターで開かれた＝写真＝。管内市町村教委職員など三十四人が参加。管内におけるいじめ問題等の現状や取組について意見交換を行い、未然防止や解決の方策を協議した。

　オホーツク地域いじめ問題等対策連絡協議会および市町村いじめ等対策組織が一層連携し、いじめ問題等の現状や今後の取組について意見交換および協議を行うことによって、道立学校や市町村立学校におけるいじめ問題等の未然防止や解決の方策の充実を図ることが目的。

　はじめに、オホーツク教育局の田中宜行局長があいさつ。子どもたちを取り巻く環境について、「いじめ問題や不登校になりやすい中一ギャップ・高一クライシス、さらにはインターネット等のＳＮＳを使用した誹謗中傷など、学校としての取組だけでは対応できない状況になっている」と説明。管内各地域の取組について、「いじめ根絶に向けた一学校一運動など、積極的な取組をしていただいている。学校・家庭・地域が緊密に連携し、子どもが安心して学校生活を送ることができるよう、地域総がかりで子どもの健全育成に取り組んでほしい」と呼びかけた。

　続いて、オホーツク教育局担当者が昨年度に実施された取組を報告。昨年度の取組を踏まえた本年度の重点を、「いじめ等の未然防止に向け、児童生徒の主体的な活動を支援する取組の充実」「不登校児童生徒の居場所づくりを進めるための、学校を中心とした関係機関の連携の充実」とした。

　このあと、本年度の重点に基づいた取組について協議。出席者からは、「根本的ないじめ防止として、子どもたちのコミュニケーション能力の育成に力を入れては」「いじめに気づく前準備として、教職員と生徒の信頼関係だけではなく、保護者や地域と学校が連携していく必要がある」などの意見が出た。

(道・道教委 2016-08-25付)