道教委第５次道教育長計のイメージ　施策体系に開かれた教育行政盛る　知事と教委の施策連携も

（道・道教委 2016-08-25付）

　道教委は、三十年度から五年間の第五次道教育長期総合計画の策定に向けた「新しい教育計画の構成（イメージ）」を提示した。二十三日に札幌市内の道第二水産ビルで開かれた第三回道教育推進会議で提示したもの。施策体系に、基本理念、二つの重点、六つの目標に加え、「計画の推進」として、「開かれた教育行政」「知事と教育委員会の施策連携」を位置付けた。六つの目標をみると、「豊かな人間性と感性」を「豊かな人間性」に、「家庭・地域」を「学びを支える家庭・地域」に修正した。

　道教育推進会議では、三十年度から五年間の第五次道教育長期総合計画の策定に向け、施策の基本的な方向や個別・具体的な教育施策の体系的な整理、計画の進行管理に適した具体的な成果指標の在り方などについて審議。この日の会議では、前回の議論を受け、「新しい教育計画の構成（イメージ）」と、個別の各施策項目の提示例について議論した。

　今回示されたイメージをみると、基本理念「自立」「共生」、二つの重点「未来を創る力の育成」「人口減少下の教育環境づくり」は変更せず、六つの目標「社会で活躍できる力」「豊かな人間性と感性」「健やかな体」「家庭・地域」「これからの学校づくり」「学びを生かす地域社会」のうち、「豊かな人間性と感性」を「豊かな人間性」に、「家庭・地域」を「学びを支える家庭・地域」に修正した。

　「豊かな人間性」では、選挙権年齢の引き下げなどを受けて主権者教育を行う。「学びを支える家庭・地域」では、教育の貧困対策を盛り込み、家庭教育支援のほか、家庭の教育力の向上を目指す。

　また、施策体系に「基本理念」「二つの重点」「六つの目標」のほか、新たに「計画の推進」を盛り込んだ。

　計画の推進は、①開かれた教育行政②知事と教育委員会の施策連携―の二項目。

　①では、「教育計画の周知」「市町村、国、大学など関係機関との連携」を位置付けた。②では、他の特定分野別計画等（スポーツ振興計画、子どもの貧困対策推進計画等）との連携を挙げている。

　また、個別の各施策項目の提示例では、文章だけにならずに表やイラストを使用し、読みやすく、内容が伝わりやすい様式に変えていくことが示された。

(道・道教委 2016-08-25付)