【解説】9月末の少年非行等概況―道警
(解説 2016-10-20付)

 道警本部少年課は、ことし九月末における「少年非行等の概況」をまとめた。

 検挙・補導された非行少年は九百六十九人(うち女子百五十九人)で、前年同期に比べ二百十四人、一八・一%減少した。

 内訳は、刑法犯が二百十八人減の八百四十五人(うち女子百三十五人)、特別法犯が十人増の百二十三人(同二十四人)、ぐ犯少年は男子一人で六人減少。

 飲酒、喫煙、深夜はいかいなどの非行少年に該当しない不良行為少年として、三百八十七人(三・〇%)減の一万二千三百九十七人(うち女子三千百三十八人)が補導された。

 刑法犯少年を罪種別にみると、窃盗犯が五百二十七人で、全体の六二・四%を占め、その手口では、万引きが三百七十二人と、最も高い割合(七〇・六%)を占めた。

 学職別では、高校生が三十五人減の二百三十六人、中学生が百六人減の二百二十七人で、中・高校生で全体の五四・八%を占めた。小学生は五人増の百七十人。その他学生が二十六人減の四十九人、有職少年が四十一人減の百五人、無職少年が十五人減の五十八人だった。

 特別法犯で検挙された百二十三人の法令別内訳は、児童買春・児童ポルノ禁止法が二十人増の四十四人、道育成条例が二人増の十三人、軽犯罪法が十三人減の六人、売春防止法が同数の五人など。

 薬物乱用では五人少ない四人の少年が検挙・補導された。

 一方、福祉犯の検挙人員は二百十人で、三十二人(一三・二%)減少。被害に遭った少年は九人少ない百三十六人。このうち、児童・生徒・学生は百八人で、被害者全体の七九・四%を占めた。出会い系サイトなどを利用して福祉犯被害を受けた少年は六十一人で、前年同期に比べ四人増加した。

(解説 2016-10-20付)

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