【解説】 大学生 就活費用 全国平均で16万円
(解説 2016-10-21付)

 来春卒業見込みの大学生の就活費用は、全国平均で約十六万円にのぼることが新卒採用支援事業を展開する〓サポーターズ(東京)の実態調査で分かった。地方の学生の平均費用は、関東の学生よりも約六万円高かった。

 調査はことし九月、来春卒業見込みの日本全国の大学生五百四十五人を対象に実施した。

 交通費や飲食費など就活にかかった費用は、全国平均十六万一千二百十五円。関東の学生の平均費用は十二万九千五百五十四円だったのに対し、地方の学生の平均費用は十八万八千二百四十五円と約六万円高かった。四国地方の学生が四十二万五千円で最も高く、北海道の学生は二十一万八百七十円だった。

 かかった交通費は五万~十万円が二三・一%で最も多く、以下、三万~五万円が一九・四%、十万~十五万円が一六・一%、十五万~二十万円が八・四%、二十万円以上が八・一%となり、就活費用の中でも大きな負担となっていることが浮き彫りとなった。

 就活中の上京回数は五~十回が二七・三%で最多。十六回以上も一〇・九%いた。平均滞在日数は二~三日が最も多く四三・九%。

 就活用品購入費は、三万~五万円が二九・二%で最多。次いで、一万~三万円が二五・〇%、五万~十万円が二〇・四%。就活中の飲食費は一万~三万円が三九・一%と最も多かった。

 就活費用の捻出方法は、バイト代六一・一%、親からの支援五六・〇%、貯蓄三六・一%の順で多かった。

 就活前の悩みは、「就職できるかどうか」が四二・九%で最も多かった反面、就活後に大変だった思うことでは、就活前では四番目に多かった「就活費用」が四二・二%で最も多く、学生にとって就活費用が大きな負担となっていることが分かった。

(解説 2016-10-21付)

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