小学校で１５年度以降最多の４３２件　本道の暴力行為発生件数

（道・道教委 2016-10-28付）

　文部科学省が公表した二十七年度「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」結果では、道内公立小学校における暴力行為の発生件数が、対前年度比三百七十二件増の四百三十二件と、十五年度以降、最多となったことが明らかになった。

　調査結果によると、道内の公立小・中・高校における暴力行為の発生件数は、二百十三件増の一千百六十九件。

　内訳は、小学校が三百七十二件増の四百三十二件、中学校が百二十二件減の五百四十六件、高校が三十七件減の百九十一件。

　小学校の大幅増加について、道教委では、「都市部の学校で繰り返し暴力行為が発生したり、同じ児童が複数回、暴力行為に及んだケースが多かったため」と分析している。

　一千人当たりの発生件数は、公立で小学校が一・七人、中学校が四・一人、高校が一・八人で、合計二・四人。国公私立でも二・四人となっており、全国の四・二人よりも一・八ポイント低い。

　暴力行為の種別では、「生徒間暴力」が六百六十三件（小二百十六件、中三百十七件、高校百三十件）で最も多く、次いで、「器物破損」二百十四件（小六十六件、中百十三件、高三十五件）、「対教師暴力」百九十四件（小七十四件、中九十六件、高二十四件）、「対人暴力」九十八件（小七十六件、中二十件、高二件）の順となっている。

　道教委では、暴力行為が中・高校で前年度よりも減少し改善の傾向はあるものの、小学校で増加していることから、「依然として憂慮すべき状況」と認識。その防止や対応に一層取り組んでいく考え。

(道・道教委 2016-10-28付)