英語教育の改善・充実へ　北中英研・札中英研が研究大会

（関係団体 2016-11-01付）

「学ぶ意欲と確かなコミュニケーション能力の育成」を主題に実践した成果を披露

　道中学校英語教育研究会（＝道中英研、加藤佳栄会長）と札幌市中学校英語教育研究会（＝札中英研、同）は十月二十一日、札幌市立東栄中学校で第二回道中学校英語教育研究会研究大会兼第五回札幌市中学校英語教育研究会研究大会を開催した＝写真＝。約百人が参加。中学校英語教育の充実に向けて、公開授業や研究協議、講演を行った。

　開会式では、加藤会長があいさつ。「中学校では英語の授業を英語で行うことや互いの考えや気持ちを伝え合う言語活動が重視されている」と話したほか、小学校中学年での外国語活動の導入や、高学年での評価型指導等の実施など、今後の動向にふれ、様々な変化を踏まえて中学校英語教育の充実に資するよう呼びかけた。

　「英語教育の大きな変革を迎えるこの時期に大会を開催し、全道規模で実践を交流することは大変意味深い。同会をさらに発展しながら変革を適切にとらえ、北海道の中学校英語教育の実践の充実を図っていきたい」と意気込みを述べた。

　続いて、武富洋一研究部長が、研究主題「学ぶ意欲と確かなコミュニケーション能力の育成～ＣＡＮ―ＤＯリストの活用を通して」を解説した。

　学ぶ意欲や確かなコミュニケーション能力のとらえ方について解説したほか、「ＣＡＮ―ＤＯリストを活用した授業のデザイン」「指導を反映したパフォーマンス評価の在り方」「教師と生徒、生徒同士によるインタラクションを軸にした授業展開」「自律的な学習を促す仕掛けと動機付け」の四点を研究の重点として研究を進めていくことを説明した。

　このあと、同校の成澤哲哉教諭が授業公開したほか、関西外国語大学の中嶋洋一教授が「自律的な学習者を育てる授業～基礎・基本とアクティブ・ラーニングの融合」と題して講演した。

(関係団体 2016-11-01付)