第６４回全国私学教育研究集会開催　「明日への挑戦」決意新た　６００人参加し研究協議など

（関係団体 2016-11-01付）

私学教育の重要性を発信

　二十八年度全国私立中学高校第六十四回全国私学教育研究集会北海道大会が十月二十七～二十八日の二日間、京王プラザホテル札幌を会場に開かれた。私立中学校・高校の理事長、校長など全国各地から約六百人が参集。研究目標「今こそ私学～明日への挑戦」のもと、全体集会、私学教育を取り巻く課題解決に向けた六つの部会などで実践の成果を交流し、私学教育の重要性を発信した。初日の開会式＝写真＝で、主催者あいさつに立った日本私学教育研究所の吉田晋理事長は「私立小・中・高校はみんなそろって日本の教育を支えている。充実した大会となることを願っている」と呼びかけた。大会実行委員長として歓迎の言葉を述べた道私立中学高校協会の森本正夫会長は「“今こそ私学～明日への挑戦”と題した二日間の研究集会が、皆さんにとって実り多い機会となることを祈念する」などと述べ、大会の成果に期待を込めた。

　北海道での研究集会の開催は二十年度第五十六回大会以来、八年ぶり。研究目標に「今こそ私学～明日への挑戦」を掲げた北海道大会には、全国各地から私立中学校・高校の理事長、校長など私学関係者約六百人が参加した。

　開会式では冒頭、日本私学教育研究所の吉田理事長があいさつ。文部科学省が来年度予算概算要求に盛り込んだ「私立中学校等に通う児童生徒への授業料負担の軽減」策にふれ、あらためて、「公的な支援が不可欠」との考えを示した。さらに、「私立の小・中・高校はみんなそろって日本の教育を支えている」と強調し、「本大会が充実した大会となることを願っている」と呼びかけた。

　続いて、あいさつに立った大会実行委員長で道私立中学高校協会の森本会長は歓迎の意を表し、「大会開催が決定してから、日本私学教育研究所と打ち合わせを行い、入念に準備を進めてきた」と説明。その上で、「“今こそ私学～明日への挑戦”と題した二日間の研究集会が、皆さんにとって実り多い機会となることを祈念する」と述べ、大会の成果に期待を込めた。

　また、高橋はるみ知事（代読・辻泰弘副知事）と札幌市の板垣昭彦副市長が祝辞。「皆さんがこの大会を通じ大いに議論を深められ、その研究成果が今後の私学教育のさらなる発展につながることを心から期待している」（高橋知事）、「日ごろから教育現場における多様なニーズに柔軟に対応され、将来を担う子どもたちの学力向上、健全育成に大きく尽力いただいている」（板垣副市長）などと述べ、私学教育の果たす役割の重要性を訴え、大会の成果に期待を寄せた。

　全体会に移り、道内私立学校の活動紹介として、北星学園大学付属高校吹奏楽部が打楽器アンサンブルの演奏・合唱を披露した。

　このあと、日本私立中学高校連合会の会長を務める吉田理事長と日本私学教育研究所の中川武夫所長が「教育政策と私学情勢」について報告した。

　精神科医・立教大学現代心理学部映像身体学科の香山リカ教授が「子どもの心をのぞいてみれば」をテーマに記念講演を行った。

　二日目は、①私学経営②教育課程③法人管理事務運営④進路指導⑤生徒指導⑥特色教育―の各部会を開催。部会テーマに基づき講演、実践発表などを通し、成果を交流した。

(関係団体 2016-11-01付)