社会に生きる授業構築へ　道社会科・生活科教育研究大会開く

（関係団体 2016-11-09付）

道社会科教育研究会と道生活科研究会が主催

　道社会科教育研究会（坪内伸樹会長）と道生活科研究会（山本豊会長）は十月下旬、札幌市立発寒東小学校で第六十九回道社会科教育研究大会・第二十六回道生活科研究大会を開催した＝写真＝。約百四十人が参加。社会科教育と生活科教育の充実に向け、公開授業や講演を行った。

　開会式では、坪内会長と山本会長があいさつ。坪内会長は、道社会科教育研究会の歴史や国の動向にふれ、「未来をつくっていく子どもたちにとって、楽しく学ぶことができ、人生や社会に生かしていける授業に向け、実践を続けていきたい」と述べた。

　山本会長は「生活科のさらなる充実・深化を目指し、きたんのない指導と助言をお願いしたい」と呼びかけた。

　来賓あいさつでは、札幌市教委の和田悦明児童生徒担当部長と、全国中学校社会科教育研究会の石上和宏会長が登壇。このうち、和田部長は、一つの会場で小学校低学年の生活科や高学年の社会科、中学校各分野の社会の授業実践が公開されることにふれ、「学びの連続性を確認する大変貴重な機会」と話した。

　続いて、道社会科教育研究会の担当者が研究主題「主体的に社会に参画できる児童生徒の育成」、道生活科研究会の担当者が研究主題「ときめく出会い　ひびきあう活動　かがやく心」について、それぞれ解説した。

　このあと、生活科一授業と社会科四授業を公開したほか、道教育大学札幌校の前田賢次准教授が「社会認識形成と“実践性”を架橋する授業づくりについて～“世代をつなぐ”“地域をともにつくる”のキーワードから」と題して講演した。

(関係団体 2016-11-09付)