札幌市小学校教頭会全市研修会　少年非行防止へ研鑚　札幌少年鑑別所職員が講話

（関係団体 2016-11-09付）

講演を通して、少年非行の特徴や相談機関の活用方法を学んだ

　札幌市小学校教頭会（末原恵蔵会長）は十月下旬、市内のちえりあで第三回全市研修会を開催した＝写真＝。札幌少年鑑別所（法務少年支援センターさっぽろ）の吉澤淳首席専門官が「少年鑑別所の機能と最近の問題行動を起こす少年の特徴について」と題して講演。講演を通して、少年非行の特徴や相談機関の活用方法を学んだ。

　冒頭、末原会長があいさつ。二年後に全国公立学校教頭会の全国大会札幌大会が開催されることにふれ、「質の高い分科会を開くことが、全国の皆さんへの土産になる。大会を成功させるためには、日ごろの支部研修会や専門部研修会の内容の充実が欠かせない」と話し、各種の研修会の取組の協力を求めた。

　続いて、札幌少年鑑別所の吉澤氏が講演。吉澤氏は非行を犯した二十歳未満の人を収容し、非行の原因を調査するなど少年鑑別所の役割を説明した。

　少年非行については、財産犯や粗暴犯が多いことを挙げたほか、最近の特徴として集団型非行から少人数・単独型非行になっているなどの傾向を説明した。

　また、地域で非行問題等に悩んでいる人たちの心理相談に応じるなど地域援助を行っていることを紹介。法務少年支援センターさっぽろとして実施している学校相談の流れを説明した。

　同センターの強みとしては、「問題点の分析と指導方法の助言」「カウンセリング」「少年の特徴および非行・問題行動の防止などの出前講座」などを挙げた。

(関係団体 2016-11-09付)