第３４回道生涯学習研究集会開く　地域と学校の関係を研究　５０人参加し講義や協議など

（関係団体 2016-11-09付）

会員の研究成果発表や意見交換などを行った

　日本生涯学習教育学会道支部（佐久間章支部長）は十月二十九日、札幌市内の北海学園大学豊平キャンパスで第三十四回道生涯学習研究集会を開いた。テーマ「〝地域と学校〟の関係を考える」のもと、基調講演や講義、研究実践報告、研究協議を行った。

　同研究集会は、本道の地域性を踏まえた生涯学習社会の実現を目指し、道内の生涯学習にかかわる研究者や実践者、生涯学習に関心をもつ道民などが一堂に会して、日ごろの研究成果や実践の発表、意見交換を行い、相互の交流を深め、協力関係の一層の促進を図るもの。

　生涯学習や社会教育について学ぶ大学生も含め、約五十人が参加した。

　開会式では、佐久間支部長があいさつに立ち、中央教育審議会答申をはじめとした国や道の生涯学習、社会教育にかかわる動きを踏まえ、「今こそ、地域と学校の関係が問われているのではないか。そこで、ことしの研究集会は、〝地域と学校の関係〟をテーマに開催することとした」と説明。「それぞれの立場で、地域と学校の関係について、大いに議論していただきたい」と求めた。

　また、日本生涯教育学会の浅井経子会長が来賓あいさつ。「道支部では、毎年、このような研究集会を開き、研究を進めている。地道な活動だが、日本の生涯学習、社会教育の推進の財産となっている」と述べた。また、「北海道の実践を全国に発信していただきたい」と呼びかけた。

　会員の研究実践発表のあと、北海道大学学務部長・ＣＳマイスターの出口寿久氏が「コミュニティ・スクールと地域学校協働本部の一体的・効果的な推進」をテーマに講義。また、広島経済大学教授の志々田まなみ氏が「学校と地域とが協働する基盤をつくる～地域学校協働本部の在り方」と題して特別講演を行った。

　また、①連携・協働を推進する体制はいかにあるべきか②学校との連携・協働が進まない原因はどこにあるのか―の二テーマで分科会を行った。

(関係団体 2016-11-09付)