音更町下士幌小が道徳出前授業　命の大切さ伝える　旭山動物園の坂東園長招く

（学校 2017-01-10付）

坂東園長は、動物の生と死に関する体験談などを紹介した

　【帯広発】音更町立下士幌小学校（渋谷浩校長）は十二月下旬、旭山動物園の坂東元園長を講師に招き、道徳の出前授業を実施した。道教委の「心に響く道徳推進事業　非常勤講師派遣事業」の一環。坂東園長は、自身の体験談や実際に動物園で起きた出来事を紹介しつつ、児童たちに命の大切さを伝えた。

　同事業は、幅広い経験や優れた知識・技術を有し、全国的に活躍している著名人を、道徳教育特別非常勤講師として市町村教育委員会に派遣し、当該市町村教育委員会の指定する小学校または中学校において体験活動を生かした道徳教育を実施するもの。今回は、旭山動物園の坂東園長を講師に招き、生命尊重・環境保全・野生動物共生などの講話を通して、児童たちの道徳的心情を育てることをねらった。

　この日は、全校児童五十三人が参加した。坂東園長は、動物とかかわって目の当たりにした「死」について説明。高校時代に飼っていた鳥の死や獣医時代に家畜が出荷されたときの体験談などをもとに、命の大切さを伝えた。

　また、旭山動物園の様々な動物たちの写真や映像をスクリーンに映しながら、動物の生態、習性などを解説。児童たちは、様々な動物の死や誕生の姿を食い入るように見入っていた。

このあとの質疑応答で児童たちは、「フラミンゴはどうして赤くなるのか」「鳴き声のない動物はいるのか」などと動物にまつわる様々な質問をしていた。

　おわりに、渋谷校長は「今後の道徳の時間において、本日説明してもらった〝命の大切さ〟について、一層深めていってほしい」と児童たちに呼びかけた。

(学校 2017-01-10付)