道生涯学習審議会センター部会 新たにカレッジ生交流講座 道内4地区でセミナー開講も
(道・道教委 2017-01-17付)

道生涯学習審議会センター部会
道民カレッジ事業の見直しや29年度運営計画案などについて審議した

 第三回道生涯学習審議会センター部会が十三日、札幌市内のかでる2・7で開かれた。前回までに審議されていた道民カレッジの事業内容の見直しのほか、二十八年度実施状況、二十九年度運営計画案などを審議。講座コースの設定について、新たな学科を設定することや、新規に道民カレッジ生同士が地域活動の交流を行う「地域活動実践講座」などの実施を決めた。また、指導者の養成・研修の充実を目指して、主催研修事業として新たに道内四地区で「課題対応型学習活性化セミナー」を実施し、地域の課題解決に向けた専門的な知識や技術の習得に関する研修を行うことを盛り込んだ。

 道教委の附属機関見直しによって、生涯学習推進センター運営協議会の所掌事項が道生涯学習審議会に統合された。これを受けて同審議会では、センター部会を設け、センター運営に関する専門的事項について検討してきた。

 第三回会合には、委員四人全員が出席。事務局から議事として、①道民カレッジの見直しについて②二十八年度実施状況③二十九年度運営計画案―のほか、二十八年度調査研究報告、「ほっかいどう学」ネット検定実施結果が報告された。

 「道民カレッジの見直し」では、道民カレッジのキャッチフレーズを「“生涯にわたる学び”と“地域で活躍するための学び”を目指して」に設定。北海道を創造する人材の育成についての発信にも重点が置かれた。

 講座コースの設定では、自立した北海道を創造する人材の育成に向けた講座が一層必要との視点から、講座コースの設定を現行の六コースから七コースに変更。地域の理解や活動にかかわる講座を「ほっかいどう学科」とし、「ほっかいどう学コース」「地域活動コース」を設定。個人の学びが主な目的となる講座を「教養学科」とし、「キャリアアップコース」「環境生活コース」「健康・スポーツコース」「教養コース」を設ける。小・中学生向けの講座を「ジュニア学科」とし、「ジュニアコース」を設定することを決定した。

 また、道民カレッジ生同士が地域活動の交流を行う「地域活動実践講座」を新たに実施。本道の広域性に対応するために「地域活動」インターネット講座も新たに行い、地域で活躍する際に必要な知識や技術に関する内容を学ぶ。

 称号授与については、地域参加、地域づくりへの意識向上のため、必修単位に地域活動コースの単位取得を含め、二十九年度については、試行・周知期間として現行の必修六単位、専門六十単位、選択三十四単位での申請についても可能とする。

 「二十八年度実施状況」では、調査・研究「持続可能な社会づくりの担い手づくり、体制づくりに関する調査研究Ⅱ」二ヵ年計画の二年次を迎えたことから、その研究成果を地域活動実践交流セミナーや冊子『北海道の生涯学習の現状』で紹介するとともに、同センターのホームページに掲載する。

 「二十九年度運営計画案」では、新たな調査・研究のテーマを「学びと活動の循環を促すための方策に関する調査研究」とし、二ヵ年計画としてスタートさせる。

 指導者の養成・研修として、新たに主催研修事業「課題対応型学習活性化セミナー」を道内四会場で実施する。

 あいさつに立った道立生涯学習推進センターの船木誠所長は、三回におよぶ審議に対し、委員たちに感謝の意を表すとともに、「今後とも皆さんの意見をもとに、道民の様々な学習環境を提供できるよう取り組んでいく」と述べた。

(道・道教委 2017-01-17付)

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