28年心の教育推進キャンペーン 全道で392団体が各種取組 強調月間の実施状況―推進会議(道・道教委 2017-01-27付)
道、道教委、道警で構成する北海道心の教育推進会議(会長・柴田達夫教育長)は、二十八年十一月に実施した「北海道心の教育推進キャンペーン強調月間」の取組状況をまとめた。教育委員会や学校、関係団体など三百九十二団体が参加。シンボルマークとキャッチフレーズを活用した普及啓発のほか、人権擁護委員等の外部講師を招いた人権教室、いじめ防止集会、高齢者や障がい者との交流学習、命の大切さを考える学習など、六百四十七に及ぶ取組を行った。同会議では、二月に札幌市内でパネル展を開いて、各地の取組を紹介し、心の教育の重要性を広く普及啓発していく考え。
同会議は、道、道教委、道警が本道における心の教育の推進を図るため、十年五月に設置。心の教育の基本的方策やその推進に関する連絡調整などに取り組んでいる。
心の教育に取り組む施策の柱として、①北海道の特性を生かした豊かな自然体験活動など、子どもたちの体験活動をどう進めるか②家庭の教育力をどう高めていくか③社会全体のモラルの高揚を図るためにはどうすればよいか④家庭・地域社会・学校・関係機関などの相互の連携をどのように進めるか―の四点からなる「心の教育施策推進のテーマ」を設定した。
それらに基づき、自然体験活動や郷土の文化・伝統に親しむ活動などの体験プログラムの提供、家庭の教育力を高めるための社会環境づくり、社会全体のモラルの高揚を図る事業の拡充を推進。また、心の教育の施策推進に当たって、家庭や地域社会、学校などが相互の連携を深め、一体となった取組を進めている。
施策推進に当たって、シンボルマークとキャッチフレーズ「ハートに、じーん。探してごらん、優しい気持ち。」を活用した心の教育推進キャンペーンを展開している。
毎年十一月を、「北海道心の教育推進キャンペーン強調月間」に設定。関係機関・団体や学校などに協力を呼びかけ、あいさつ運動やボランティア活動などの豊かな人間性を育むための各種事業の実施、シンボルマークとキャッチフレーズの各種パンフレット、チラシなどへの掲載といった取組を通して、心の教育の重要性を広く普及啓発している。
本年度も、二十八年十一月を中心に、全道で「強調月間」の取組を展開した。
同会議のまとめによると、本年度の「強調月間」にかかわって取組を進めたのは三百九十二団体。二百十三校の道立学校、百三十二校の市町村立学校のほか、市町村・市町村教委、道教委本庁・教育局、関係団体などが取り組んだ。
取組内容は、シンボルマークとキャッチフレーズを活用した普及啓発が最も多く、FAX送信票など日常業務で使用する印刷物等での掲載が百五十四、各種事業の案内や当日要項等での掲載が百十二、定期発行物等での掲載が八十二などとなっている。
学校の取組では、人権擁護委員等の外部講師を招いた人権教室や、いじめ防止に向けた集会、全校道徳、あいさつ運動、高齢者や障がい者との交流学習、命の大切さを考える学習などを実施。
それらの取組の総数は六百四十七に及んでいる。
同会議では、二月十六~二十八日に札幌市内のかでる2・7でパネル展を開催。各地の取組を写真などで紹介し、心の教育の重要性を広く普及啓発していく考え。
(道・道教委 2017-01-27付)
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