指導助言の充実へ協議 第2回全道生徒指導連絡協議会―道教委(道・道教委 2017-01-26付)
講演や事例検討、事例研究・研究協議を行った
道教委は二十四日、札幌市内の道第二水産ビルで二十八年度第二回全道生徒指導連絡協議会を開いた。各教育局、道立教育研究所、道特別支援教育センターや市町村教委の担当指導主事ら約五十人が参加。講演や研究協議を通して、指導助言の充実に向け研鑚を積んだ。
同協議会は、各教育局、市町村のいじめ・不登校等の対策に関する取組や連携の在り方などについて情報交換や研究協議等を行い、生徒指導上の諸問題への指導助言の充実を図ることが目的。北海道文教大学の池田官司教授の講演や、いじめに関する事例検討、不登校児童生徒への対応などについての事例研究・研究協議を行った。
冒頭あいさつに立った学校教育局参事(生徒指導・学校安全)の川端雄一参事が、①いじめ問題への対応②不登校の問題―の二点について、道教委の取組や各種調査をもとにした現状を説明した。
①については、「いじめはすべての子どもたちが関係するもので、いじめの芽はどの子どもにも生じ得る。子どもにかかわるすべての人々が共通の認識をもって取り組むことが必要」とし、「各地域の学校におけるいじめの未然防止、早期発見・早期解消に組織的な対応をお願いする」とチームとして対処することを要請した。
②については、「不登校の児童生徒が増加していることを踏まえ、地域や学校において、関係者の連携のもと、適切に対処していただきたい」と強調。「本日得た情報や協議内容等を学校への指導助言や各種研修事業などに生かしてほしい」と締めくくった。
続いて、道文教大の池田教授が「性同一性障害の理解に向けて」と題し講義。自身が札幌医科大学附属病院GIDクリニックで医師としてかかわった性同一性障害について説明した。
このあと、「二十七年度児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」の結果、「生徒指導関連事業」の取組概要を事務局担当者が説明した。
研究協議では、いじめに関する事例検討や、いじめの未然防止、早期発見・早期対応、不登校児童生徒への対応、中途退学者の未然防止について交流・協議を行った。
(道・道教委 2017-01-26付)
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