道教委がSGH中間成果報告会 生徒が英語交え取組説明 人材育成について意見交流も
(道・道教委 2017-01-25付)

SGH報告会
自校の取組をポスターセッション形式で報告した

 道教委は二十三日、道庁別館で二十八年度道スーパーグローバルハイスクール中間成果報告会を開いた。登別明日中等教育学校など道内指定校五校の生徒たちがポスターセッション形式で、これまでの取組を日本語と英語で説明した。交流会も行い、本道におけるグローバル人材について、英語で意見を交わした。

 スーパーグローバルハイスクール(SGH)は、急速にグローバル化が加速する現状を踏まえ、社会課題に対する関心と深い教養に加え、コミュニケーション能力、問題解決力などの国際的素養を身に付け、将来、国際的に活躍できるグローバル・リーダーを高校段階から育成することを目的とした文部科学省事業。

 本道のSGH指定校は、二十六年度から五ヵ年で、登別明日中等教育学校が「AKB Future Project〝世界の明日を創る〟」、札幌開成高校・市立札幌開成中等教育学校が「さっぽろ発〝Think globally、act locally〟を実践するグローバル人の育成」、札幌聖心女子学院高校が「Active Dialog~共生の実現へ」、また、二十七年度から五ヵ年で、立命館慶祥中学校・高校が「〝共鳴〟と〝創造〟マインドを育む―世界に通用する十八歳」、札幌日本大学高校が「北海道の産業課題を世界視点で捉え、解決に導くグローバル人材育成」の研究開発に取り組んでいる。

 この日の報告会は、道内SGH指定校の生徒がこれまでの取組を報告し、本道のグローバル・リーダー育成の取組改善につなげようと開催。SGH指定校と、SGH事業を踏まえてグローバル・リーダー育成教育の開発・実践に取り組むSGHアソシエイト校の管理職、教員、外国語指導助手、生徒が参加。グローバル・リーダー育成に取り組む学校の管理職なども含め、参加者数は約六十人となった。

 開会式では、高校教育課の河原範毅課長が、英語を交えてあいさつ。「皆さんは、これからの社会の中で、中国やインド、韓国などの人たちと一緒に働いたり、外国人が上司になるかもしれない。国際感覚を身に付け、英語力をブラッシュアップして、国際社会で活躍してほしい」と参加生徒に呼びかけた。

 開会式後、会場内にSGH指定校五校のコーナーを設け、生徒が自校の取組をポスターセッション形式で報告。また、海外フィールドワークの内容説明や、参加者との質疑応答を英語で行った。

 このあと、教員などを対象に、ベネッセコーポレーション高校事業部北海道支社長の森大輔氏が「新しい大学入試改革とSGH指定校の取組について」と題して講演。

 一方、生徒たちは交流会を行い、「北海道をグローバル化するためには、どんな人材が必要か」をテーマに、英語で意見を交わした。

(道・道教委 2017-01-25付)

その他の記事( 道・道教委)

29年度公立高校入選当初出願状況 全・定平均倍率0.99倍 全日制普通科85校が定員割れ―道教委発表

 道教委は二十七日、二十九年度公立高校入学者選抜の当初出願状況を発表した。全日制・定時制を合わせた募集人員(有朋を除く)三万六千九百十人に対し、三万六千七百十九人が出願。全・定合わせた平均倍...

(2017-01-30)  全て読む

28年心の教育推進キャンペーン 全道で392団体が各種取組 強調月間の実施状況―推進会議

 道、道教委、道警で構成する北海道心の教育推進会議(会長・柴田達夫教育長)は、二十八年十一月に実施した「北海道心の教育推進キャンペーン強調月間」の取組状況をまとめた。教育委員会や学校、関係団...

(2017-01-27)  全て読む

土曜授業カリキュラム等検討会議 ねらいの共有化が必要 工夫改善のポイント協議―道教委

土曜授業検討会議  道教委は二十四日、札幌市内の道第二水産ビルで二十八年度第二回道土曜授業カリキュラム等検討会議を開いた。文部科学省委託「土曜授業推進事業」の一環。カリキュラムの工夫改善について協議し、基礎・...

(2017-01-26)  全て読む

札幌北高でSCRUM公開研究会 答え導き出す過程が大切 ALの視点から指導改善―道教委主催

SCRUM公開研究会  道教委主催、石狩教育局主管の「教科等の本質的な学びを踏まえたアクティブ・ラーニングの視点からの学習・指導方法の改善のための実践研究」(SCRUM)にかかる公開研究会が二十日、札幌北高校(大...

(2017-01-26)  全て読む

指導助言の充実へ協議 第2回全道生徒指導連絡協議会―道教委

第2回全道生徒指導連絡協議会  道教委は二十四日、札幌市内の道第二水産ビルで二十八年度第二回全道生徒指導連絡協議会を開いた。各教育局、道立教育研究所、道特別支援教育センターや市町村教委の担当指導主事ら約五十人が参加。講演...

(2017-01-26)  全て読む

28年度道教育実践表彰受賞校・者の功績

 道教委が決定した二十八年度道教育実践表彰(二十日付1面既報)の学校表彰受賞校、教職員表彰受賞者の功績概要はつぎのとおり。=敬称略= 【学校表彰】 ▼沼田町立沼田小学校(元木和芳校長) ...

(2017-01-25)  全て読む

28年少年非行等の概況・暫定値 検挙・補導数過去最少に 刑法犯、中高生で53%占める―道警まとめ

過去5年間の非行少年の推移  昨年一年間に道内で検挙・補導された非行少年は、前年比一三・七%減の一千五百六人と、現行の統計を取り始めた昭和四十一年以降、最も少なかったことが、道警本部がまとめた「少年非行等の概況」(暫定...

(2017-01-25)  全て読む

最終出願者数815人 知的障がい高等部入選―道教委発表

 道教委は二十三日、公立知的障がい特別支援学校高等部の二十九年度入学者選考最終出願状況(十九日現在)を発表した。職業学科設置校(普通科含む)と普通科職業コース設置校を合わせ、定員九百三十六人...

(2017-01-24)  全て読む

長期計画骨子案をもとに審議 本道の良さ生かす施策を 体力向上などで委員が意見―道教育推進会議

 二十八年度第六回道教育推進会議が二十日、札幌市内の道第二水産ビルで開かれた。新しい道教育長期総合計画について、事務局が作成した骨子案に基づき審議した。体力・運動能力の向上にかかわり、「運動...

(2017-01-24)  全て読む

道教委が第3回道教員育成連絡協議会 人材育成に貢献する力を 「求める教員像」作成へ検討

 道教委は二十日、札幌市内の道第二水産ビルで第三回道教員育成連絡協議会を開き、「北海道における求める教員像」作成に向けた検討を行った。アンケート調査結果などを踏まえて取りまとめた〝キーとなる...

(2017-01-24)  全て読む