29年度公立高校入選当初出願状況 全・定平均倍率0.99倍 全日制普通科85校が定員割れ―道教委発表
(道・道教委 2017-01-30付)

 道教委は二十七日、二十九年度公立高校入学者選抜の当初出願状況を発表した。全日制・定時制を合わせた募集人員(有朋を除く)三万六千九百十人に対し、三万六千七百十九人が出願。全・定合わせた平均倍率は前年度を〇・〇一ポイント下回る〇・九九倍となり、初めて一・〇〇倍を割った。出願者数が募集人員を下回るのは三年連続。全日制では、普通科六校、職業学科六校六学科、総合学科一校で倍率が一・五倍を超えた。出願者数が募集人員に満たない全日制の普通科は八十五校、職業学科は五十二校八十九学科だった。

 二十八年度の中学校卒業予定者数は、前年度(実数)より二百四人多い四万五千六百十八人(推計)。入学者選抜は四校少ない二百二十六校で実施する。募集人員(有朋を除く)は、全・定合わせ八十人少ない三万六千九百十人。

 これに対し、出願者数は前年度より百五十六人少ない三万六千七百十九人と、五年連続で四万人を割り、記録の残る平成五年度以降最少となった。全日制が百四十九人少ない三万五千七百二十六人、定時制が七人少ない九百九十三人。このうち、九千六百三十人(内数)の枠を確保している推薦入学には、全日制に道外からの出願者二十二人を含め四千三百六人(同)、定時制には二百三十四人(同)が出願した。

 全・定合わせた平均倍率は、前年度を〇・〇一ポイント下回る〇・九九倍と、初めて一・〇〇倍を下回った。全日制は前年度と同じ一・〇三倍、定時制が〇・〇一ポイント増の〇・四八倍。推薦は全日制が〇・四五倍、定時制が二・一三倍。

 全日制の学科別出願状況をみると、普通が前年度に比べ〇・〇一ポイント増の一・〇五倍、体育が〇・二ポイント増の一・一六倍、農業が〇・〇三ポイント増の〇・八二倍、商業が〇・〇二ポイント増の〇・九七倍、看護が〇・二六ポイント増の一・三三倍となり、残る学科はいずれも前年度の倍率を下回った。

 出願者数が募集人員に満たない全日制の学校・学科は、普通科が百五十三校中八十五校、専門学科が十校十学科中二校二学科、職業学科が六十四校百六十四学科中五十二校八十九学科、総合学科が十六校中九校。普通科は前年度に比べ六校減少した。

 一方、倍率が一・五倍を超えた全日制の学校・学科をみると、普通科では募集人員が半減した上磯が一・九倍、旭川西と鷹栖が一・七倍、札幌西が一・六倍、札幌平岡と函館西が一・五倍。職業学科は函館工業・電子機械が二・〇倍と全・定を通じ最も高い倍率となったほか、釧路工業・建築が一・七倍、旭川農業・食品科学、旭川工業・建築、旭川商業・国際ビジネス、釧路商業・流通経済の四校四学科が一・六倍。総合学科では旭川南が一・五倍となった。専門学科はなかった。

 定時制で募集人員を超えたのは、市立札幌大通普通科の午前と午後(ともに一・七倍)の二学科のみ。有朋定時制課程では募集人員百六十人に対し、四十三人(推薦出願者)が出願した。

 出願変更は、きょう三十日から二月三日午後四時まで受け付ける。

(道・道教委 2017-01-30付)

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