帯広市立啓北小が図工で全校制作　心を込めた絵手紙完成　ものづくりの楽しさ実感

（学校 2017-02-15付）

絵手紙サークルの鈴木氏が各学年と打ち合わせを行い、毎年丁寧に指導

　【帯広発】帯広市立啓北小学校（山崎則夫校長）は昨年十一月から十二月にかけて、図工の授業の一環で手づくりの絵手紙を制作した。市内の絵手紙サークル「和香」などで活動する鈴木ヒサツ氏を講師に招き、全学年がそれぞれのテーマごとに作成。指導した鈴木氏は「子どもたちが心を込めて作成したのが目に見て分かる」と感心していた。完成した絵手紙は現在同校玄関ロビーに展示している。

　絵手紙を制作する活動は、毎年「全校制作」として図工の授業の一環で実施しているもので、ことしで九年目を迎える。毎年、鈴木氏が講師を担当し、絵手紙を作成するに当たってのポイントなどを指導してきた。

　ことし鈴木氏は、十一月から、各学年と打ち合わせを行い、テーマ決めから制作までを指導。

　子どもたちは、食べ物や生き物、好きな漢字などをテーマに決めて絵手紙づくりに取り組んだ。

　布を素材に、季節にちなんだ「こたつ」や「焼き芋」などを鮮やかな色彩で制作したものや、新聞の写真や絵などを切り抜き、それを動物に見立てた作品など絵手紙には子どもたちの柔軟な発想や工夫が満載。

　中でも高学年は、一年生から取り組んでいることもあり、凝った構図や美しい配色など、大人顔負けの完成度の作品や、子どもらしい発想や感性に溢れた個性的で微笑ましい作品をつくり上げた。

　完成した絵手紙は、今月末ごろまで同校の玄関ロビーで紹介している。

　子どもたちの力作を目にした鈴木氏は「子どもにしかできない発想をもった作品が多く並び、心を込めて作成したのが目に見て分かる」と感心。「子どもたちにこの活動を通して、ものづくりをする楽しさを味わってもらえたならうれしい」と笑顔で話していた。

この記事の他の写真

全校児童３８８人の力作は、同校玄関ロビーで２月末ころまで展示している

(学校 2017-02-15付)