【解説】子どもに対する前兆事案―1月末(解説 2017-03-01付)
道警本部は、ことし一月一ヵ月間における「子どもに対する前兆事案の届出受理状況」をまとめた。前年と同数の三十九件を受理した。
前兆事案とは、子ども(十三歳未満)を対象とする性犯罪などの凶悪犯罪の前兆とみられる声かけやつきまといなどをいう。
一月は、道内で前年同月と同数の三十九件を受理。全体の半分近くは声をかけられたり、つきまとわれたりする事案だった。
発生時の子どもの状況をみると、「登下校時」の二十二件が最も多く、「習い事、友人宅、買い物などへの行き帰り」の四件とで全体の六六・七%を占めた。
発生時間帯は、「午後三時台」が十六件、「午後二時台」が十件、「午後四時台」が五件など、午後二~五時の間に全体の八割以上が集中。
発生場所は、「道路(通学路を含む)」が三十四件で八七・二%を占めた。
発生時、子どものとった行動は、「自宅に逃げる」が十三件で最も多かった。
道警では、防犯ボランティア団体などと連携した通学路などに対するパトロール活動、学校、教育委員会などと連携した防犯訓練の実施など未然防止に努める一方、声かけ事案などが発生した場合、現場への早期臨場と子どもの保護および不審者の発見・確保に努めるとともに、発生情報を「ほくとくん防犯メール」によって、配信するなどの対応を取っている。
子どもを犯罪から守るため、家庭において、「帰宅時間を決める」「行き先を告げさせる」などルールをつくることが必要、また、一月中に届出を受理した事案のうち、事案発生から三十分以内に届けが出されたのは八件(二〇・五%)だったことから、子どもから不審者の話を聞いたときは、速やかに通報するよう呼びかけている。
(解説 2017-03-01付)
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