【解説】道内高卒内定率、過去最高９１．９％

（解説 2017-03-06付）

　道内の今春新規高卒者の就職内定率は、一月末時点で前年同月比〇・四ポイント増の九一・九％と、七年連続で前年を上回り、この時期としては統計を開始した昭和六十一年三月卒以来、最高値となったことが、道労働局の調査で分かった。道内求人倍率も〇・一六ポイント増の一・九九倍と、過去最高となった。

　就職を希望する道内の高校生は、前年同月比一・四％減の八千百四十三人。これに対して、道内のハローワークに寄せられた道内求人数は一万六千百八十二人で、前年同期に比べ七・三％、一千百一人増加した。

　地域別では、ハローワークのある二十地域のうち、札幌圏（札幌、札幌東、札幌北の合計）が二百二十九人増、函館が百八十六人増、釧路が百二十六人増など、十七地域で求人数が増加。

道内求人倍率も〇・一六ポイント増の一・九九倍となり、この時期としては統計開始以来、最高値となった。

　就職内定者数は、前年同月比一・〇％減の七千四百八十人。男子が〇・八％減の四千五十九人、女子が一・二％減の三千四百二十一人。

　就職内定率は、これまで最高だった前年同月を〇・四ポイント上回る九一・九％と、過去最高を更新。二年連続で九〇％を超えた。男子が〇・四ポイント減の九二・八％、女子は一・二ポイント増の九〇・八％。

　内定率をハローワーク別にみると、稚内が九八・二％で最も高く、次いで、北見が九七・二％、紋別が九五・八％など。最も低いのは小樽八六・九％で、札幌圏は八八・二％だった。

　未内定者数は男子三百十六人、女子三百四十七人の合計六百六十三人で、前年同月に比べ五・四％、三十八人減少。うち、道内での就職を希望している生徒は六百四十四人で、九七・一％を占めている。

(解説 2017-03-06付)