【解説】高卒内定率90・9%―12月末(解説 2017-02-22付)
今春卒業予定で就職を希望している高校生の昨年十二月末現在の就職内定率は九〇・九%となり、七年連続で改善したことが文部科学省の調査で分かった。二十五年ぶりに九割台を記録した前年同期から、さらに〇・九ポイント伸びた。文科省は「高校生を対象にする小売り、製造、建設などの業種で採用が堅調に推移している」と分析している。北海道は二・一ポイント増の八八・三%だった。
全国すべての高校に対し国立は国立大学法人、公立は各都道府県教育委員会、私立は各都道府県知事部局を通じて行った。
ことし三月卒業予定者数は百七万六千九百八十一人で、そのうち、就職希望者数は十九万一千二十人。十二月末時点で十七万三千五百六十六人が内定。内定率は前年同期比〇・九ポイント増の九〇・九%と、調査が始まった昭和五十一年以来、平成二年(九二・一%)、一年(九一・六%)に続き、三番目に高かった。男女別では、男子が〇・五ポイント増の九二・〇%、女子が一・四ポイント増の八九・二%。
学科別にみると、工業が九六・六%で最も高く、以下、情報九四・四%、商業九四・一%、農業九三・三%、福祉九二・八%、水産九一・六%、家庭九〇・三%、総合学科八九・九%、看護八九・〇%、普通八四・七%の順。
都道府県別では、富山が九七・二%と最も高く、福井九六・〇%、秋田九五・八%と続いた。低いのは沖縄六七・〇%、東京八二・九%、神奈川八三・八%など。
道内の卒業予定者数は四万二千六百二十二人。就職希望者一万二百十九人のうち、九千二十七人が内定。内定率は二・一ポイント増の八八・三%となった。男子が〇・七ポイント増の八九・六%、女子が四・〇ポイント増の八六・七%。
(解説 2017-02-22付)
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