【解説】高卒内定率、２４年ぶりの高水準

（解説 2017-03-30付）

　今春卒業する高校生の就職内定率は、一月末現在で前年同期比〇・四ポイント増の九四・〇％となり、平成五年三月卒（九四・〇％）以来、二十四年ぶりの水準となったことが厚生労働省の調査で分かった。北海道も〇・四ポイント増の九一・九％と、この時期としては調査を開始した昭和六十一年三月卒以降、最高値となった。

調査は、学校、ハローワークからの職業紹介を希望した生徒を対象に行い、取りまとめたもの。

　今春卒業する高校生への求人数は、前年同期比九・八％増の三十八万四千二百九十三人。求職者数は十七万五千六百八十八人で〇・三％増加。求人数の増加によって求人倍率も二・一九倍と、〇・一九ポイント上昇した。

　求職者のうち、前年同期を〇・六％上回る十六万五千八十三人の就職が内定。就職内定率は九四・〇％で、前年同期を〇・四ポイント上回り、この時期としては七年連続で改善した。男子が〇・二ポイント増の九四・七％、女子が〇・五ポイント増の九二・九％。

道内の状況をみると、求人数は前年同期比七・三％増の一万六千百八十二人。求職者数は一・四％減の八千百四十三人で、求人倍率は一・九九倍と〇・一六ポイント上昇。

　就職内定者数は、前年同期を一・〇％下回る七千四百八十人で、就職内定率は〇・四ポイント増の九一・九％と過去最も高い数値となった。男女別では、男子が〇・四ポイント減の九二・八％、女子が一・二ポイント増の九〇・八％。就職希望者のうち、一月末時点で六百六十三人の就職先が決まっていない。

都道府県別では、福井が九八・五％で最も高く、香川が九八・〇％で続いた。最低は沖縄の七六・二％。東京、高知など十一都県が前年同期を下回った。

(解説 2017-03-30付)