【解説】子どもに対する前兆事案―2月末
(解説 2017-04-05付)

 道警本部がまとめた「子どもに対する前兆事案の届出受理状況」によると、ことし二月末で前年同期より十五件多い百二十五件を受理した。

 前兆事案とは、子ども(十三歳未満)を対象とする性犯罪などの凶悪犯罪の前兆とみられる声かけやつきまといなどをいう。

 二月は、道内で前年同期に比べ三十五件少ない三十六件を受理。一月からの累計は、十五件増の百二十五件となった。

 発生時の子どもの状況をみると、「登下校時」が七十件(五六・〇%)で最も多く、「買い物、待ち合わせ等」が二十八件(二二・四%)など。

 発生時間帯は、「午後三時台」が五十二件、「午後二時台」が二十七件、「午後四時台」が二十二件など、午後二~五時の間に全体の八四・〇%が集中。

 発生場所は、「道路(通学路を含む)」が百十一件で八八・八%を占めた。

 発生時、子どものとった行動は、「自宅に逃げる」の三十件が最も多く、「その他の場所に逃げる」が十四件で続いた。

 道警では、通学路などに対するパトロール活動、学校、教育委員会などと連携した防犯訓練の実施など未然防止に努める一方、声かけ事案が発生した場合、現場への早期臨場と子どもの保護および不審者の発見・確保に努めるとともに、発生情報を「ほくとくん防犯メール」によって、配信する等の対応を取っている。

 子どもを犯罪から守るため、家庭において、「帰宅時間を決める」「行き先を告げさせる」など、ルールをつくることを求めるとともに、二月中に届出を受理した事案のうち、事案発生から三十分以内に届けが出されたのは十六件だったことから、子どもから不審者の話を聞いたときは、速やかに通報するよう呼びかけている。

(解説 2017-04-05付)

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