道教委が全道生徒指導連絡協議会 重大事態へ適切に対応 いじめ・不登校対策を協議(道・道教委 2017-04-25付)
約50人が参加し、生徒指導推進方策・重点課題などを確認した
道教委は二十一日、道庁別館で二十九年度第一回全道生徒指導連絡協議会を開いた。開会あいさつに立った川端雄一学校教育局参事(生徒指導・学校安全)は、いじめによる重大事態に対する適切な対応を要請。また、「いじめの芽はどの児童生徒にも生じ得るという緊張感をもち、児童生徒が安心して学習その他の活動に取り組むことができる学校づくり」「不登校の早期対応につながる適切な支援」を各学校に指導することを求めた。
同連絡協議会は、各教育局、各市町村のいじめ・不登校等の対策に関する取組や連携の在り方などについて情報交換・研究協議を行い、生徒指導上の諸問題への指導助言を充実させようとするもの。
各教育局義務教育指導班・高校教育指導班、道立教育研究所、道立特別支援教育センター、札幌市教委・市町村教委の生徒指導担当指導主事など約五十人が参加した。
川端学校教育局参事が開会あいさつ。生徒指導上の喫緊の課題として、①いじめの問題への対応②不登校への対応―を挙げた。
①については、「〝いじめ防止対策推進法〟の施行後三年が経過する中、文部科学省において、本年三月、〝いじめの防止等のための基本的な方針〟の改定を行っており、本道においても、〝北海道いじめ防止基本方針〟の改定を行う予定」と説明。
「各学校において、本方針を参考にしながら、自校の〝いじめ防止基本方針〟の点検や見直しを行うなど、必要な措置を講じ、いじめの未然防止、早期発見・早期対応の取組の一層の充実が図られる」よう指導することを求めた。
また、いじめによる重大事態と思われる事案が発生した場合には、「〝いじめの重大事態の調査に関するガイドライン〟を踏まえて適切に対応するよう、各学校に指導の徹底を」と要請した。
さらに、「いじめの芽はどの児童生徒にも生じ得るという緊張感をもち、児童生徒が安心して学習その他の活動に取り組むことができる学校づくりを推進するよう、所管する学校へ指導願う」と述べた。
②にかかわっては、「不登校生徒の支援について、重点事項として取り組む」との姿勢を示し、「中一ギャップ問題未然防止事業」「高校生ステップアップ・プログラム」やスクールカウンセラー配置拡充などの取組を説明。「本年度は、これまでの取組の成果と課題を検証する」と述べた。
また、「各学校において、不登校が生じないような魅力ある学校づくりに努めるとともに、支援シートを活用した不登校の理由等の的確な把握や、保護者・地域住民等との連携・協働体制の構築など、不登校の早期対応につながる適切な支援が行われるよう、所管する学校へ指導願う」と呼びかけた。
そのあと、連絡協議会では、生徒指導推進方策・重点課題などの説明、「いじめおよび不登校にかかわる課題の分析と具体的な対策」についての研究協議を行った。
(道・道教委 2017-04-25付)
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