道青少年教育施設協議会が総会等　体験活動の重要性広める　施設運営研修で協議も

（関係団体 2017-05-30付）

本年度の活動計画について審議した

　【旭川発】道青少年教育施設協議会は十五日から二日間、国立大雪青少年交流の家で総会および所長運営研究協議会を開催した。総会では、本年度の活動計画について審議したほか、研究協議会では、充実した施設運営にかかわる研修の在り方について協議した。

　道内の国立、道立、市町村立、一般財団、民間の青少年教育施設十七施設の所長が一堂に会して行った。

　開催に先立ち、国立大雪青少年交流の家の所長で同協議会の渡部徹会長があいさつ。「北海道の将来を担う青少年を育成するためには、体験がいかに重要かを広く家庭や社会に伝える運動を推進する必要がある」と強調。青少年教育指導者や、その他の青少年教育関係者などを対象にした事業の実施、研修利用に対する指導助言等研修支援、青少年関係機関・団体や学校・地域住民との連携促進を実施していくことを説明した。その上で、「加盟施設が協働して、様々な課題に立ち向かえるよう活発に協議会を運営していくことが重要」と訴えた。

　初日は、総会において昨年度の事業等の報告および本年度の活動計画について審議。子どもたちが加盟施設で活動した際に発行される「北海道青少年教育施設スタンプラリーパスポート」の発行状況や協議会加盟施設を利用した証として贈られる記念品などについて協議した。

　このあと、北海道大学の出口寿久学務部長が「青少年教育に期待すること」と題して講演。学校や子どもたちを取り巻く環境の変化や、学校を核とした地方創生、青少年教育施設などの現状にふれ、青少年教育施設の課題や今後の運営の在り方について話した。

　二日目は、事務局が、「体験の風をおこそう」運動の推進や「早寝早起き朝ごはん」国民運動の推進の今後の予定、青少年教育に関する地域力向上等のためのモデル的事業の開発などについて説明。また、施設職員の資質向上や個々に抱える業務上の課題を解決する職員研修会の在り方や運営方法について協議した。

　続いて、北海道教育庁生涯学習推進局生涯学習課の阿部隆之主幹が「生涯学習をめぐる最近の動向」「北海道の生涯学習の推進」「道立青少年体験活動支援施設の取組」「これからの青少年教育施設」について説明した。

　研究協議では、充実した施設運営にかかわる研修の在り方について意見交換を行った。

(関係団体 2017-05-30付)