札幌市Ｐ協が定期総会開く　特別委設け規約等検討　社会の変化に対応した運営へ

（関係団体 2017-05-30付）

新会長に選任された東区Ｐ連の土田氏

　札幌市ＰＴＡ協議会は二十三日、ロイトン札幌で二十九年度定期総会を開いた。現況に対応した組織運営のため、必要に応じて特別委員会を設置し、規約改正等を検討することなどを盛り込んだ二十九年度事業計画を決定。役員改選では、新会長に東区ＰＴＡ連合会の土田修氏を選任した。

　冒頭、あいさつに立った大森義行会長は、家庭環境の多様化などにふれ、「新しい社会構造に応じたＰＴＡの活動範囲の適正化や、参加の在り方、そして、存在意義等を本格的に検討する時期にきているのではないか」と話した。

　続いて、来賓を代表して、札幌市教委の大友裕之教育次長が登壇したほか、札幌市小学校長会の野寺克美会長のあいさつを鈴木宏宣事務局長が代読。このうち、大友教育次長は、市教委が重点的に行っている、家庭教育の充実に向けた取組などを紹介し、「学校と家庭が同じスタンスで子どもにかかわることができるよう、一層の連携を深めていきたい」と述べた。

　議事では、二十八年度会務や一般会計決算報告等を行ったほか、二十九年度運営方針等について審議。運営方針として「札幌市民憲章の精神を受け、各区ＰＴＡ連合会と緊密な連携を図るとともに、関係諸団体と協力し、子どもたちの健全な成長のために、本協議会の役割を最大限に発揮できるよう努める」など、四点を提示した。

　また、活動の重点について、「教育環境に関する調査研究を実施し、関係機関・諸団体への要望活動を行い、その成果について検証する」「会員相互の研鑚を深めるため、研修活動を実施する。また、単位ＰＴＡ、区ＰＴＡ連合会の活動を全面的に支援し、ＰＴＡ活動を広範に浸透させていく」など五点を示した。

　本年度の事業計画について、現状に対応した組織運営のため、必要に応じて特別委員会を設置し、規約改正等を検討することや、ホームページの見直しを行うことなどを決定。そのほか、研修研究活動として、市Ｐ協セミナーなどを実施する。

　役員改選も行い、新会長に土田氏を選任した。新旧役員あいさつで土田新会長は、各区Ｐ連や保護者などと協力し、「札幌市の子どもたちの健全育成に努めていきたい」と意気込みを述べた。

　本年度の役員はつぎのとおり。＝敬称略＝

▽会長＝土田修（東区Ｐ連、北園小・新）

▽副会長＝桑原由美子（東区Ｐ連、元町小）、古家誠士（西区Ｐ連、手稲東小・新）、荒山睦子（北区Ｐ連、太平中・新）、本望由佳（厚別区Ｐ連、もみじ台中）、金子博之（小学校長会、二十四軒小・新）、本間玲（中学校長会、山鼻中・新）、加藤貴子（幼稚園・こども園長会、あつべつきた幼）

(関係団体 2017-05-30付)