小・中授業改善へ講師派遣―日高局 深い学びの実現目指す 北大院・守屋教授が指導助言(道・道教委 2017-06-07付)
守屋教授が新学習指導要領を見据えた授業改善の視点などを説明した
【浦河発】日高教育局は、「〝主体的・対話的で深い学び(アクティブ・ラーニング)〟の視点からの授業改善に向けた講師派遣事業」を実施している。新学習指導要領を見据えた同教育局独自の取組で、講師に、北海道大学大学院教育学研究院の守屋淳教授を招へい。授業参観や校内研修での講話などを通してアドバイスを受け、管内教育の充実を図っていく。
本年度スタートしたこの事業では、新学習指導要領の実施に向け、専門的な知見を有する大学教授等の講師を管内小・中学校に派遣。「主体的・対話的で深い学び」の視点からの授業改善を推進し、教師の指導力および児童生徒の学力の向上に資することを目的としている。講師派遣は、一~二校を対象に、年間を通して講師を複数回派遣する〝集中派遣〟と、希望する町や学校に講師を派遣する〝希望派遣〟を行っている。
一回目は、五月上旬に新ひだか町立静内第三中学校で実施。講師の守屋教授が授業参観や「主体的な学習者を育てる」と題する講話を行った。
守屋教授は、新学習指導要領を見据えた授業改善の視点として、①〝コンテンツ・ベース〟から〝コンピテンシー・ベース〟へ教師の教育観・授業観の転換を図る②子どもたちが元来もっている〝自ら学ぼうとする力〟を引き出し、支える③子ども一人ひとりの学ぶ権利を保障するため、子どもたちが相互に教え合う〝学びの共同体〟を実現する―の三点を示した。
〝学びの共同体〟の実現については、「どの子どもがどんな表情で授業に参加しているのか、子どもたちが互いに顔を見合い、教え合ったり聞き合ったりしているのかなど、子ども主体でとらえることが大切」と強調した。
参加者からは、「すべての子どもを授業に参加させるための学習課題の工夫に取り組んでいきたい」などの声が挙がっていた。
(道・道教委 2017-06-07付)
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