道教委が高校配置計画案発表 31年度に幕別2学級増 32年度は24校で25学級減(道・道教委 2017-06-07付)
道教委は六日、公立高校配置計画案を発表した。三十~三十一年度計画の変更では、三十一年度に、幕別町内の私立江陵高校が募集停止となることなどを考慮して、幕別高校で二学級増とし、新入生は江陵高校舎を使用する。函館西高校と函館稜北高校を再編し設置する新設校に普通科単位制、稚内高校に普通科単位制と専門学科単位制を導入する。三十年度には、上ノ国高校と雄武高校を地域キャンパス校化する。三十二年度計画では、岩見沢農業高校など二十四校で二十五学級減とする。また、札幌清田高校に普通科単位制を導入する。
計画案では、二十八年度に決定した三十~三十一年度計画を一部変更するとともに、三十二年度計画を新たに策定。併せて、三十三~三十六年度の見通しを示した。
中学校卒業者数については、三十年が対前年比七百十四人減の四万四千九百七十五人、三十一年が七百四十八人減の四万四千二百二十七人、三十二年が一千七百十人減の四万二千五百十七人と推計。その後も、総じて減少傾向にあると分析した。
三十~三十一年度計画の変更点をみると、幕別町内の私立江陵高が募集停止となることなどを考慮し、地域において必要な定数を確保するため、幕別高で三十一年度に二学級増とする。また、三十一年度入学生から、江陵高の校舎を使用する。そのため、江陵高の在学生が卒業するまで、同一の校舎を、公立高校と私立高校が共用する形となる。
三十一年度計画において、室蘭工業高校と北見商業高校で一学級減とする対象学科を「検討中」としていた。今回示した計画案で、室蘭工業高の対象学科は情報技術科、北見商業高は商業科とした。
生徒の多様な興味・関心や進路希望などに応じた主体的な学習が可能となるよう、三十一年度に単位制導入を計画。函館西高と函館稜北高を再編して設置する新設校に普通科単位制、また、稚内高に普通科単位制と専門学科単位制(商業)を導入する。
三十年度には、教育環境の維持向上を図るため、上ノ国高(センター校・江差高校)と雄武高(同・紋別高校)を地域キャンパス校とする。
二十九年度入学者選抜で、第二次募集後の入学者に一学級以上の欠員が生じ学級減を行った美唄尚栄高校など十二校の三十年度募集学級数は、中卒者数の状況や生徒の進路動向などを精査し、計画決定時に公表することとした。
三十二年度計画では、各学区ごとに、中卒者数を基礎として、生徒の進路動向や学校・学科の配置状況、各学校の在籍状況などを総合的に勘案し、岩見沢農業高など二十四校で二十五学級減とする。
また、札幌市立の札幌清田高に普通科単位制を導入する。
現在、地域キャンパス校の再編基準緩和に向け、新たな人数要件を検討していることから、検討期間中の新たな再編整備は行わない。
道教委は、六日開催の教育委員会会議と道議会文教委員会で計画案を報告した。今後、道議会での議論や、七月に開く第二回公立高校配置計画地域別検討協議会で聴取した意見などを踏まえ、さらに検討し、九月上旬に成案をまとめる考え。
※道通ネットの情報BOXから、「公立高校配置計画案(30~32年度)の学校別内訳」(Excel形式)をダウンロードできます。
(道・道教委 2017-06-07付)
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