30年度特別支援配置計画―道教委 本科定員は17人増に 31年度以降も間口確保検討(道・道教委 2017-06-07付)
道教委は六日、三十年度公立特別支援学校配置計画案を発表した。障害種別では、視覚障害で札幌視覚支援の本科普通科で一学級増の一方、同じく本科普通科(重複)で一学級減。聴覚障害では、高等聾の本科普通科(重複)で一学級増。知的障害では、十六校四学科で十七学級増の一方、十四校三学科で十五学級減。肢体不自由では、七校二学科で九学級増の一方、四校二学科で五学級減。病弱では、二校二学科で二学級増となっている。
配置計画案をみると、三十年度の定員は、本科が二十九年度よりも十七人多い一千七百十九人、専攻科が増減なしの三十二人。
道教委は、進学希望者数を本科で一千四百四十人、専攻科で十九人とみており、定員比率が本科一一九・四%、専攻科が一六八・四%と、いずれも一〇〇%以上の定員を確保している。
障害種別にみると、視覚障害は、本科が五学級三十人定員、専攻科が三学級二十四人定員。札幌視覚支援で、本科普通科を一学級増とする一方、本科普通科(重複)を一学級減とする。
聴覚障害は、本科が七学級四十一人定員、専攻科が一学級八人定員。高等聾で、本科普通科(重複)を一学級増とする。
知的障害は、本科二百二十学級一千四百七十五人定員。
学級増は、十六校四学科の十七学級で、内訳は、旭川高等支援の普通科一学級、美唄養護など七校の普通科(重度)七学級、北見支援の普通科(重複)一学級、札幌養護など七校の普通科(訪問)八学級。
一方、学級減は、十四校三学科の十五学級。内訳は、札幌高等養護など六校の職業学科六学級、札幌養護など四校の普通科(重度)五学級、南幌養護など四校の普通科(重複)四学級。
肢体不自由は、本科三十九学科百三十七人定員。
学級増は、七校二学科の九学級。内訳は、手稲養護など四校の普通科(重複)四学級、函館養護など三校の普通科(訪問)五学級。
学級減は、四校二学科の五学級。内訳は、岩見沢高等養護の職業学科一学級、真駒内養護など三校の普通科(重複)四学級。
病弱は、本科七学級三十六人定員。学級増は、二校二学科の二学級で、内訳は、手稲養護の普通科一学級、山の手養護の普通科(重複)一学級となっている。
道教委は、知的障害特別支援学校高等部(職業学科・普通科職業コース設置校)の今後の配置の見通しも示した。
三十一年度は、道南圏で二学級相当の間口の確保、釧根圏で三学級相当の間口の確保を検討する必要があるという。
三十二年度は、道北圏で三学級程度の間口の確保を検討する必要性を示した。
道央圏については、さらに数年後、出願者数の増加が見込まれるため、既存施設等の活用による対応を検討する必要があるとしている。
※道通ネットの情報BOXから、「30年度公立特別支援学校配置計画案」「知的障害特別支援学校高等部(職業学科・普通科職業コース設置校)の配置の見通し」(Excel形式)をダウンロードできます。
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(道・道教委 2017-06-07付)
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