【解説】公立学校の空調設置状況
(解説 2017-07-20付)

 文部科学省が先に公表した公立学校の空調設備設置状況調査の結果によると、ことし四月一日現在、小・中学校の普通教室・特別教室の空調設置率が四割を超え、前回調査(二十六年)に比べ大幅に増加した。

 公立小・中学校(義務教育学校含む)の普通教室・特別教室の全保有室数八十二万五百三十二室のうち、空調(冷房)設備を設置している室数は三十四万二千二百六十七室で、設置率は四一・七%。前回調査の二九・九%から一一・八ポイント増加した。その他の学校種別の設置率は、幼稚園(保育室と保育室以外の諸室)が一七・〇ポイント増の五八・三%、高校が六・二ポイント増の四九・六%、特別支援学校が七・〇ポイント増の七四・五%。

 また、今回から調査に加えた体育館・武道場の状況では、小・中学校の全保有数三万三千九百六十六室のうち、空調設備を設置している室数は四百六室で、設置率は一・二%。他校種では高校が一・二%、特別支援学校が一四・二%。

 普通教室・特別教室の設置率を都道府県別にみると、小・中学校は香川県の九二・三%が最も高く、幼稚園は栃木県の九七・七%、高校は沖縄県の八四・九%、特別支援学校は埼玉県の九九・七%がそれぞれ最も高かった。北海道は小・中学校が一・九%(前回調査一・七%)、幼稚園が七・八%(同八・九%)、高校が四・二%(同四・〇%)、特別支援学校が二・五%(同二・三%)と、いずれも全国で最も低い率となった。

 体育館・武道場では、小・中学校は東京都の八・四%、高校は神奈川県の五・八%、特別支援学校は鳥取県の七八・六%が最多。北海道は小・中学校が〇・三%で、高校と特別支援学校で設置している学校はなかった。

 調査は十年度から概ね三年に一度実施している。

(解説 2017-07-20付)

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