【解説】児童の安全を守るために(解説 2017-07-24付)
道警本部は、児童ポルノの根絶に向けた取組を強化している。
児童ポルノは、児童に対する性的搾取・性的虐待の記録であり、本人に深刻な傷を与え、インターネット上に流出すると、回収することが困難。児童を性の対象とする風潮を助長する要因となっており許されないもの。ここでの「児童」は十八歳未満の人のこと。
道警では、児童の権利を守り、保護を徹底するため、児童ポルノの根絶に向けて取締りを強化するとともに、社会が一体となって根絶に取り組むことが大切なことから、各方面に協力を呼びかけている。
道警がまとめた二十四~二十八年の児童ポルノによる検挙・補導状況をみると、二十四年は検挙件数百十件、被害児童数三十六人。二十五年は百二件、四十四人。二十六年は百二十二件、四十二人。二十七年は百十二件、五十六人。二十八年は百三十四件、五十一人。五年間で、検挙件数、被害児童数ともに増加傾向にある。
児童ポルノ事件の被害には、児童が言葉巧みにだまされたり、脅かされたりして、自分の裸を撮影し、メールで送信する「自画撮り被害」などがある。道内の「自画撮り被害」は、中高生が大きな割合を占める。
そのため、道警では、自分や他人の裸の写真をスマートフォンなどで撮影しないことや、信用している相手でも裸の写真を送らないこと、SNS上の交流のみで面識のない人とはメールをやり取りしたり、写真を送ったりしないよう指導。
保護者にも、フィルタリングの活用やネット利用状況の把握のほか、「自画撮り被害」によって生じるリスクを説明し、意識させることなどを求めている。
被害に遭った場合には、少年相談110番(〇一二〇―677―一一〇)などに相談するよう呼びかけている。
(解説 2017-07-24付)
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