【解説】がんプロフェッショナル
(解説 2017-08-02付)

 文部科学省は、多様な新ニーズに対応する「がん専門医療人材(がんプロフェッショナル)」養成プランに、十一件の事業を選定した。本道関係では、札幌医科大学と連携大学の北海道大学、旭川医科大学、道医療大学による「人と医を紡ぐ北海道がん医療人養成プラン」が選定された。

 がんは、わが国の死因第一位の疾患であり、国民の生命・健康にとって重大な問題。DNAに含まれる遺伝情報を網羅的に調べ、効率的・効果的な診断・治療などを行うゲノム医療の実用化に向けた取組の加速化、小児がんや希少がん対策、ライフステージに応じたがん対策、身体的・精神的な苦痛を和らげる緩和ケアに関する教育の推進などが新たなニーズとして求められている。

 同事業は、大学間の連携による「がん医療人材養成拠点」において、各大学の特色を生かした教育プログラムを構築。がん医療の新たなニーズに対応できる優れた「がん専門医療人材(がんプロフェッショナル)」を養成し、わが国におけるがん医療の一層の推進を図るもの。事業を通して、高度がん医療人材や、ライフステージに応じたがん対策を推進する人材の養成が期待される。

 選定された十一事業のうち、札幌医大と連携大学の北大、旭川医大、道医療大による「人と医を紡ぐ北海道がん医療人養成プラン」は、道内の医療系大学が先進的に進めている遺伝医療、がんゲノム医療、遠隔医療、多職種連携診療の英知を結集し、道内の中核医療機関とも連携して、大学院生はもとより地域の医療機関で研修する医師やがん診療にかかわる医療従事者に高度な専門教育を提供。地域横断的、専門職横断的、臓器(がん種)横断的な包括的がん医療を担う人材および次世代のがんゲノム医療を担う研究者を養成する。

(解説 2017-08-02付)

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