道高校長協会家庭部会が研究協議会　生き抜く力育む教育を　研究発表、協議などで研鑚

（関係団体 2017-08-03付）

開催に際してあいさつする吉田部会長

　道高校長協会家庭部会（吉田岳夫部会長）は一日から二日間、札幌市内かでる２・７で第六十六回道高校家庭科教育研究協議会を開いた。約百人が参加し、研究主題「生き抜く力をはぐくむ家庭科教育の充実を目指して」のもと、研究発表や協議などを通して研鑚を積んだ。

　開会式で吉田部会長があいさつ。「道内の公・私立高校、特別支援学校の家庭科担当の教諭が一堂に会して研修することは、非常に有意義なことと感じている。ぜひとも多くのことを吸収して帰ってほしい」と求めた。

　また、道教委高校教育課の井川智主幹が来賓あいさつ。中央教育審議会の答申などにふれ「これからの教育課程には社会の変化に目を向け、教育が普遍的に目指す根幹を堅持しつつ、社会の変化を柔軟に受けとめていく、社会に開かれた教育課程としての役割が期待されている」と解説した。また、同研究協議会の成果に期待を寄せた。

　全体会Ⅰでは「道高校長協会家庭科技術検定の実施について」の説明などがあった。続いて、研究発表を実施。帯広工業高校の堺香理教諭など四人が「生活課題を主体的に解決できる生徒の育成を目指した家庭科教育の実践～エゾシカ肉の有効活用について」、斜里高校の松谷良子教諭が「科目〝生活と福祉〟における少人数指導の実践」、岩見沢農業高校の石井明日香教諭が「農業高校における家庭科教育の充実を目指して～〝生きる力〟をはぐくむ　作物生産から消費までの授業実践」と題して、発表した。

　また、提言別に分科会を設けて協議。全体会Ⅱでは、各分科会の協議内容を報告した。

　二日目は「食育」「住生活」「保育」「消費生活」の四つのテーマごとにグループ別体験研修を実施。参加者たちは、各テーマについて理解を深めた。

(関係団体 2017-08-03付)