【解説】献血に関する指導の充実
(解説 2017-08-21付)

 献血に関する指導の充実については、道議会でこれまで取り上げられ、質疑が行われてきた。

 二十七年九月の三定道議会代表質問で、柴田達夫教育長は「少子高齢社会が進展する中、将来の献血を支える高校生等の若年層に対し、様々な機会を通じ、献血の意義や制度などについて、理解を深めさせていくことが重要」との認識を示し「献血にかかわる学習についての事例集を作成し、各高校に対して情報提供するとともに、二十七年十月から新たに、知事部局や日本赤十字社と連携し、小・中・高校の教職員を対象とした、献血制度等に関する研修会を開催するなど、今後とも、献血にかかわる学習の充実に取り組んでいく」と答弁した。

 教育長が表明した「献血制度等にかかる教職員等研修会」については、二十八年十一月の決算特別委員会第二分科会で、道教委が実施内容などを説明した。

 説明によると、研修会は、二十七~二十九年度の三年間、十四管内すべてで開催。

 保健体育科教諭のほか、管理職や養護教諭などが参加し、道の保健担当部局から、献血の現状や道の取組、道教委から、教科などの献血や保健・医療制度の取扱いなどの説明を受けた。赤十字血液センターからは、日本赤十字社が行う保健活動の説明などがあった。

 参加者からは「献血の必要性が理解できたので、今後の授業に生かしたい」などの感想が寄せられたという。

 道教委は、これらを説明した上で「二十九年度においては、高校を対象にモデル校を指定し、日本赤十字社が作成した映像資料や国が作成した啓発資料などを効果的に活用した授業等を行い、その実践例を各学校等に情報提供するなどして、献血に関する指導の一層の充実に努めていく」との考えを示していた。

(解説 2017-08-21付)

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