【解説】ICT環境整備の在り方(解説 2017-08-24付)
文部科学省が設置した学校におけるICT環境整備の在り方に関する有識者会議は、これまでの検討をもとに「最終まとめ」を公表し、これからの学習活動を支えるICT環境などについて提言した。
「最終まとめ」では、今後の学習活動において、最低限必要とされ、かつ、優先的に整備すべきICT機器を整理。
全校種で、児童生徒が授業展開に応じ、学習者用コンピューターを活用して不自由なく学習活動を実現できる「一人一台環境」の実現を提言した。
最終的には「一人一台専用」が望ましいとしつつも、現在の配備状況なども踏まえて「各クラスで一日一授業分程度」を目安とした活用が保障されるように「三クラスに一クラス分程度」の配置を想定することが適当とした。
一方、指導者用コンピューターについては「授業における教材の提示などを行うために、普通教室および特別教室で活用する」ことを想定し、担当教員それぞれに一台分の整備を提唱した。
また、普通教室と特別教室における無線LAN環境、コンピューター教室における有線LAN環境の整備も挙げた。
このほか、大型提示装置や実物投影装置の常設、各学校一台分のサーバーの設置などを盛り込んだ。
ICT機器に必要とされる機能も整理したほか、ICT環境整備と同時に必要な対応も提言。
児童生徒に情報活用能力を育成する一方、教員のICT活用指導力を向上するための研修の充実を挙げた。
また、学習活動において、円滑にICTを活用できるよう、ICT支援員や研修支援人材などの外部専門スタッフの積極的な活用を促した。
さらに、不正アクセス防止など情報セキュリティ確保も求めた。
(解説 2017-08-24付)
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