網走市中央小児童が測量体験学習　地図への関心高める　航空写真、立体模型作製通し

（学校 2017-08-29付）

増村測量設計の社員が講師を務め、町並みの変遷を、航空写真を使って解説した

　【網走発】網走市立中央小学校（潮田信校長）で二十五日、益村測量設計㈱による測量体験学習が行われた。六年生の総合的な学習の授業の一環として実施。児童たちは現場で使われているドローンを見学したり、航空写真を比較して町並みの変遷を学んだりした。

　体験学習は、総合的な学習における環境学習の一環として行われているもの。

地域理解を深めることや、地図に対する関心を高めることなどを目的としている。

　同社では測量設計に関する新しい技術の啓発や、地域の子どもたちが、地図に対する関心をより高くもつ機会を提供するために実施した。

　当日は社員八人が来校し、二クラス四十五人の六年生を対象に、クラスごとに体験学習を行った。

　体育館で行ったドローン見学では、実物を前に技術部企画室の森隆幸室長が説明。現場では、撮影した写真をもとに、データを作成して活用していることや、事前に調べた飛行ルートを登録することで、自動でルートどおりの撮影が行えることなどを紹介した。

　また、実際にドローンを飛行させ、上空から写真を撮影した。児童たちはドローンが飛ぶ様子に「意外と大きい音がする」などと驚いていた。

　このあと、教室に戻り撮影した写真をスクリーンで映したり、昭和二十三年から平成二十三年までの航空写真を使って網走の移り変わりを説明。児童たちは「ぼくの家の周りは、昔は畑だったんだ！」などと楽しみながら学習していた。

　このほか、向陽地区の写真を張り付けたスポンジシートを等高線ごとに切り抜き、それらを積み重ねて立体地図模型を作製した。

　森室長は「体験学習は新しい技術を紹介して、子どもたちに地図に対して親しみをもってもらうよい機会。今後も継続して行っていきたい」と話していた。

　同校の松浦勝美教頭は「児童にとっては地域理解を深めるよい機会となったのではないか」と話していた。

(学校 2017-08-29付)