平取高ふるさと人材育成セミナー開く　地元企業への理解深める　分野別に１１講座を開設

（学校 2017-08-31付）

土木・建築分野では担当者が地元で働くことの思いや建設業の魅力を伝えた

　【浦河発】平取高校（渡邉祐美子校長）は二十三日、同校でふるさと人材育成セミナーを開いた。一・二年生四十五人と平取町内の平取中学校、振内中学校の三年生合わせて四十八人が参加。平取町内の十一事業所が全面的に協力し各分野ごとに講座を開設。生徒たちは希望する分野の講座を受講し、仕事への適性や地元企業で働くことの意味を考えた。

　セミナーは、平取町の次代を担う子どもたちに、地域産業と地元企業への理解を深め、各分野の仕事の特色、進学する上で求められる資質などを学ぶことを目的とした職業ガイダンス。道教委指定の小中高一貫ふるさとキャリア教育推進事業の一環として、今回初めて実施した。

　講座は、公務員、接客サービス、介護、農業、土木・建築など全十一分野を開設。生徒たちは、それぞれ希望する分野の講座で受講した。

　このうち、土木・建設分野では、㈱小林組（小林史明社長）が講座を開講。工事部の長井宏樹副部長が講師を務めた。平取町出身で平取高一期生でもある長井副部長は、地元で働くことへの思いや、二風谷ダム建設現場のスケールの大きさを見て建設業に興味をもち、建設業の道を選んだことなど、自身の経験を交え仕事の魅力を伝えた。「ものづくりという仕事は、誇りをもって打ち込める仕事。皆さんも、目標を見つけ、それに向かって歩んでいってほしい」と呼びかけた。

　渡邉校長は「ふるさと平取への思いを深め、そこで仕事をすることの意味を考えながら、生徒たちがこれからのふるさとを支えていくという気持ちをもってくれれば」と話していた。

(学校 2017-08-31付)