帯広農業高の職場体験学習　業界の魅力、肌で感じる　帯広市内建設会社らが協力

（学校 2017-09-04付）

サポートを受けながら、横断測量に取り組む生徒たち

　【帯広発】帯広農業高校（二木浩志校長）は、八月二十三日から三日間日程で帯広市内の建設会社と連携して、職場体験学習を実施した。現場では、コンクリートの打設状況を視察したほか、横断測量などを実施。生徒たちは、働くことの意義や社会人としての心構えを学ぶとともに、地域の安全・安心を守る建設業の役割について理解を深め、その魅力を肌で感じ取っていた。

　職場体験学習は、同校が市内の建設会社に協力を要請し、実施したもの。今回は八月二十三日から二十五日までの三日間の日程で行った。

　高堂建設㈱の職場体験学習には、農業土木工学科の二年生三人が参加。開発局帯広開発建設部発注の現場を見学した。

　はじめにコンクリートの打設状況を視察したあと、担当者が工事概要等を説明。このあと、横断測量を行い、得られたデータをもとに現場事務所で図面化した。

　建設企業への就職を希望しているという男子生徒は「実際に現場を見学して勉強になった。大変そうだけど、やりがいのある良い仕事だなと思った」と目を輝かせながら話した。

　宮坂建設工業㈱の職場体験学習では、道路をつくるという想定のもと、工事の基礎・基本となる測量事前準備・測量計算、レベル実習・丁張り設置などを実施。ドローンによる工事写真の撮影方法や、出来形写真撮影、写真管理などについて学んだ。

　国土交通省が進めるＩＣＴ施工の方針「ｉ―Ｃｏｎｓｔｒｕｃｔｉｏｎ」の概要についても学習。担当者が丁張り設置作業の省略による作業効率や安全性向上などの導入効果を伝えた。生徒たちもＩＣＴには興味津々で、積極的に質問するなどしていた。

　生徒たちは「普段学校で学べないことが多く、建設業への興味が深まった」「実践的な内容で、楽しいと思った」「災害復旧工事の現場を見るのは初めてだったので、勉強になった」などと感想を述べていた。

(学校 2017-09-04付)