北見工業大生がインターンシップ　現場で重機試乗など体験　旭川の建設企業受け入れ

（学校 2017-09-04付）

工事現場で現場代理人（左）に、積極的に質問する越君（右）

　【旭川発】北見工業大学は、夏季休業期間中に学生の就業意識を高めようとインターンシップを行った。このうち、建設業を志望する社会環境工学科三年生の越万里君は、八月二十一日から五日間、旭川市内の建設企業の㈱廣野組（中谷登社長）で職業体験。工事現場の見学や体験研修などを受け「今回の経験を就職の参考にし、将来は現場代理人になりたい」と手応えを語っていた。

　同大ではインターンシップを、学部二・三年次および大学院博士前期課程一年次学生を対象とし、カリキュラムに組み入れ単位化している。

　越君は業界研究している中で、中学生や高校生、大学生の職場体験を積極的に受け入れている同社をインターンシップ先に決めた。

　五日間の日程で、昨年の台風で被災した上川町の高原大橋や、辺別川の災害復旧の工事現場、旭川空港駐車場新設など五現場を見学したほか、社内で研修を行った。

　うち、八月二十四日は旭川市発注で同社らが施工する旭川空港駐車場新設の現場で体験研修を実施。作業の様子を見学しながら、疑問点を現場代理人の猪股和美氏に熱心に質問したほか、測量機械の操作や重機の試乗なども体験した。

　越君は「インターンシップを通し、土木事業は町の人の基本的な生活に必要なものだと学んだ。廣野組が各現場の要として、多くの人を指揮していてすごいと思った」と感想を。「今回の経験を就職の参考にし、将来は現場代理人になりたい」と手応えを語っていた。

　同社の豊島建治取締役土木事業部統括工事部長は「越君は積極的で、こちらが教えるよりも質問されることが多かった。今回の体験を通じて視野を広げ、将来は建設業に入ってもらえたら」と期待を寄せていた。

(学校 2017-09-04付)