札幌市教委　子どもの命を守る連携協力会議　自殺予防教育の方向性議論

（市町村 2017-09-07付）

関係機関・団体などから２０人が出席した

　札幌市教委は五日、市教委で「子どもの命を守る連携協力会議」を開いた。関係機関や団体などから二十人が出席。市の子どもの現状や課題を確認したほか、自殺予防教育の方向性などについて意見を交換した。

　会議は、専門機関相互の連携を深めるとともに有識者などから意見を得て、子どもの自殺防止対策に役立てるために設けたもの。市小学校長会や市中学校長会、市高校・特別支援学校長会、道警、市子ども未来局などで構成している。

　冒頭、喜多山篤児童生徒担当課長があいさつ。全国的に夏休み明けの児童生徒の自殺者が多いことやこれまでの自殺予防の取組にふれ、子どもたちの尊い命を守るため、それぞれの立場から子どもの実情など、きたんのない意見を求めた。

　自己紹介のあと、喜多山課長が、討議の柱について「全国の自殺と本市の自殺関連行動の現状からみえてくる課題」「自殺予防教育実施状況調査結果からみえてくる今後の自殺予防教育の課題」の二点とすることを説明した。

　続いて、児童生徒担当課の上田雅也学校相談支援担当係長が「全国の自殺の現状および市の児童生徒の現状と課題」、桑原俊二児童生徒担当係長が「市の施策および自殺予防教育実施状況調査結果」について説明した。

　このあと、各校長会が児童生徒の傾向と課題を報告したほか、自殺予防に向けた具体的な実行策や今後の自殺予防教育の方向性について意見交換。

　参加者からは「子ども理解にかかわる研修や管理職研修など、研修の機会が増えているのはありがたい」「長期休業明けの見守りや心配な子どものケアなど、今後も重点的に取り組む必要がある」などの意見が出た。

(市町村 2017-09-07付)