札幌市スポーツ局の新規事業・ウインタースポーツ塾　１０月にも参加募集開始　競技人口の増加目指す

（市町村 2017-09-05付）

　札幌市スポーツ局は、本年度から実施するウインタースポーツ塾事業について、早ければ十月上旬から参加者の募集を開始する。子どもたちがウインタースポーツに取り組むきっかけをつくるほか、技術力の向上を図り、競技人口の増加を目指すもの。冬休み期間中に実施するもので、小学生にウインタースポーツを幅広く体験させるエントリーコースのほか、トップアスリートの育成を目指し、小・中学生や高校生などを対象に、過去にオリンピックに出場した選手などが技術指導を行うエキスパートコースを開設する。

　現在、札幌市では三十八年冬季オリンピック・パラリンピック招致に向けた取組を進めている。平成十八年から市が五千人を抽出して調査しているウインタースポーツの実施率は、平均一割程度と低い状況。冬季五輪招致の機運を高めていくのに当たり、将来を担う子どもたちの競技人口を増やしていくことが必要と考え、この事業を計画した。

　事業では、より多くの競技を知ってもらい競技人口を増やすエントリーコースと、札幌からトップアスリートとして活躍する選手を輩出するため、五輪出場選手など専門家による技術指導を行うエキスパートコースを開設する。

　エントリーコースでは、市内の小学生各学年四十人の計二百四十人程度を想定。スキージャンプやアイススケート、リュージュ、クロスカントリー、カーリング、スノーボードなどの競技を体験させ、ウインタースポーツに取り組むきっかけをつくる。

　早ければ十月上旬に募集を開始し、十二月上旬までに参加者を決定する予定。講師としては、各競技団体のインストラクターなどを想定している。

　エキスパートコースは、フィギュアスケートやクロスカントリー、スノーボードを対象に実施。市内少年団などの推薦で選ばれた各競技十人計三十人程度の小・中学生、高校生に対して、過去に五輪に出場した選手など専門家が指導に当たり、技術力の向上を図ることとしている。また、市内少年団などの指導者も参加し、専門家の指導を見学することで、指導力の向上を図る。

(市町村 2017-09-05付)