道南ブロック教育長研修会開く　教育行政充実へ連携強化　研究協議、講演などで情報共有

（市町村 2017-09-08付）

あいさつに立つ日高管内教委連教育長部会の川上会長

　【浦河発】道南各市町教委の教育長が相互連携を図り、教育行政上の諸問題などについて理解を深める道南ブロック教育長研修会が八月中旬の二日間、新ひだか町と新冠町で開かれた。渡島・桧山・胆振・日高管内から各市町教委の教育長三十人と、日高教育局から赤間幸人局長をはじめ事務局職員六人が出席。研究協議や講演などを通して研鑚を深めた。

　研修会は、道南ブロックの渡島教育委員会教育長会、桧山管内教育委員会連絡協議会教育長部会、胆振管内教育委員会教育長協議会、日高管内教育委員会連絡協議会教育長部会の主催。

　教育行政に求められる役割などについて理解を深めるとともに、今後の方向性を共有し、教育委員会の円滑な運営と教育行政の充実を図ることを目的としている。

　新ひだか町公民館で行われた開会式であいさつに立った日高管内教委連教育長部会の川上松美会長は「新学習指導要領が三十二年度からスタートする中にあって、“主体的で対話的な深い学び”を柱として、児童生徒が自ら気づき、考え、行動する力を身に付け、たくましく生き抜くために、地域とともに歩む学校づくりが強く求められている」とした上で、教育行政として様々な施策を実施していく重要性を強調した。

　引き続き、あいさつに立った赤間局長は「子どもたちが未来を切り拓くための資質・能力を育み、よりよい社会と幸福な人生のつくり手となる力を身に付けることを目指していくために、学校・家庭・地域・行政が緊密な連携のもと、一丸となった取組を」と述べた。

　このあと、日高教育局の日比生究義務教育指導監が学力向上・体力向上にかかわる全道的な状況と取組について情報を提供した。

　続いて、渡島・桧山・胆振管内の代表者が特色ある教育活動について発表したほか、グループに分かれた研究協議などで情報を共有した。

　講演では、三木田乗馬学校の三木田照明校長が「馬楽のすすめ」と題し、帯広畜産大学馬術部員に指導したときのエピソードを交えながら、教えることの本質について語った。

　二日目は、新ひだか町図書館・博物館、新冠町太陽の森ディマシオ美術館で施設見学を実施した。

(市町村 2017-09-08付)