東川町・フィンランドの教職員 小学校長が町長表敬訪問 本年度、派遣交流開始(市町村 2017-09-13付)
アルヴェラ校長(右)が松岡町長らと対談した
【旭川発】「東川町・フィンランドカンガサラ市教職員交流事業」で東川町に滞在する、フィンランド・カンガサラ市トゥルソラ小学校のキシル・アルヴェラ校長が七日、松岡市郎町長を表敬訪問した。十月三十一日までの間、互いに教職員を一ヵ月間派遣し、現地で授業などを行う計画。松岡町長は「一ヵ月間、日本の生活を楽しんでほしい」と歓迎した。
東川町は、国際的な学力調査で上位を保ち続けるフィンランドの教育に着目し、二十五年度から教職員をフィンランドに派遣しているほか、フィンランドから講師を招いて講演会を実施するなど、交流している。
二十八年度から展開している「フィンランド・ピッコラ中学校派遣交流事業」では、町内の中学生とフィンランドの生徒とを相互に派遣。本年度も五月下旬に七日間の日程で、留学生八人を受け入れた。町内の生徒たちや地域住民などとふれ合いながら互いに国際感覚を養った。
その際、同行していたカンガサラ市の市長や教育長などが、町に教職員の派遣について提案し、今回、教職員交流が実現。教職員を相互に派遣し、授業などを行う機会を提供するとともに、そこで得た知識や経験を相互の教育活動に生かすこととした。
この日、アルヴェラ校長が松岡町長を表敬訪問し、町長をはじめ長原淳副町長、市川直樹副町長など七人と対談。フィンランドと日本の生活の違いや東川町の特産物、町内の子どもたちの様子などについて話した。松岡町長は「この一ヵ月間、日本での生活を楽しんで」と歓迎の言葉を述べた。
アルヴェラ校長は「フィンランドの教育では、子どもが机から離れて学ぶ教育を進めている。東川町の子どもたちにもその文化を伝えて、自由に遊んだり、いろいろな体験ができるように促していきたい」と話した。
林万里教育長は「町の子どもたちが主体的に考えて授業に参加する姿勢をさらに身に付けてくれたら」と期待を寄せていた。
なお、アルヴェラ校長は今月三十日まで滞在。東川町立東川小学校を拠点にT2として教壇に立つほか、各小・中学校との交流も予定している。また、十月一日から一ヵ月間、カンガサラ市に町の教職員一人を派遣することとなっている。
(市町村 2017-09-13付)
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