帯広市教委 小中適正規模確保等の計画原案 8校を要検討校に選定
(市町村 2017-09-19付)

 【帯広発】帯広市教委は「市立小中学校適正規模の確保等に関する計画」の原案をまとめた。前期計画(三十~三十四年度)として、三十四年度に通常学級六学級以下の小学校と六学級未満の中学校、複式学級となる見込みの農村部小・中学校の計八校を統合や通学区見直しなどの「検討が必要な学校」に選定。今後は、当該校に通う児童生徒の保護者や地域住民から意見を聴取する機会を設け、八校の中から「前期対象校」を決定する。

 計画の原案は、ことし二月に定めた「帯広市立小中学校適正規模の確保等に関する基本方針」に基づいて実施する適正規模の確保等に関する取組の進め方を示すものとして、まとめたもの。

 計画期間は三十年度から三十九年度までの十年間。計画期間を前期(三十~三十四年度)と後期(三十五~三十九年度)に区分している。今回の原案では、前期の取組をまとめた。後期については、同計画の中間見直しの中で示す考え。

原案では、学校別児童生徒数および学級数の将来推計を提示。その上で、対象校選定の考え方や適正規模の確保などに関する取組の進め方、留意事項などを明記した。

 三十四年度までの計画期間内に、基本方針で定めた「適正な学校規模の基準」を下回ることが見込まれるすべての学校を抽出。適正な学校規模の基準は、小学校が「通常学級十二~二十四学級に、特別支援学級を加えた学級数」、中学校が「通常学級九~十八学級に、特別支援学級を加えた学級数」、農村地域の小・中学校は「通常学級一学年一学級以上に、特別支援学級を加えた学級数」と設定している。

 現段階で基準を下回る見込みの学校は、小学校が帯広小、西小、東小、啓西小、大空小、花園小、啓北小、開西小、明和小、森の里小、つつじが丘小の十一校。中学校は、帯広第二中、大空中、緑園中の三校。農村地域の小・中学校は、清川小、広野小、愛国小、八千代中の四校となっている。

 抽出した学校のうち、三十四年度時点で「すべての学年でクラス替えができない通常学級六学級以下の小学校」「クラス替えができない学年が生じる通常学級六学級未満の中学校」「一学年一学級を下回ることが見込まれ複式学級となる見込みの農村部小・中学校」に該当し、その後も同じ傾向で推移する見込みの学校を「前期計画期間に検討が必要な学校」として選定。帯広小、西小、東小、清川小、広野小、愛国小、大空中、八千代中の計八校が挙がった。

 今後は、当該校に通う児童生徒の保護者や地域住民から意見を聴取する意見交換会を開く予定。二十六日から十月二十三日にかけて各校二回ずつ行い、そこで挙がった意見を踏まえて八校の中から「前期対象校」を決定する。その後、保護者や地域住民を対象とした説明会を実施し、成案化する。

 再編に向けた整備方法については、保護者、地域住民、学校関係者などで構成する地域検討委員会を設置し、当該校の適正規模の確保などに関する取組について協議する。

 そこで挙がった意見などをもとに、具体的な取組を個別実施計画としてまとめていく方針だ。

(市町村 2017-09-19付)

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